もう逃げられない(嬉しい)

今年はTHE CREATIVE ACADEMY というのを受講することにした。

昨年は1年間、「VANTANデザイン研究所 イラスト&グラフィックコース」に通っており、ラジオ局員であるならラジオの番組企画でも考えた方が良いんじゃないか?と言われることもなんとなく承知なのだが、なんかデザインをやりたくて通ってみた。高いお金を払っただけあって非常に良かった。

社会人になったら、というか自分のお金があったらやってみたいなと思っていたことがあって、それが
・デザイン学校(絵とかデザインとかできるようになりたいな)
・クリエイティブディレクター講座(もっと自分の作ったもので人に喜んでもらったりしたいな〜)
だったので今年はTHE CREATIVE ACADEMYに通ってみることにした。

第二回講義の講師は、箕輪厚介さん。
堀江貴文著「多動力」、鈴木おさむ著「仕事の辞め方」など誰もが名前を知っている数々のヒット書籍を世に出す幻冬舎の”天才”編集者。

第二回講義 箕輪厚介さん

もう逃げられなくなった

ここからは講義の感想である。

第1回の三浦さんの講義時点でも思ったが、第2回でも安くない金額を払って受講して良かった、それだけの価値があると確信できた。

私は本を読んでいるだけでは行動や信念までに落とし込めない性格で、その中の情報は「多数の中の一部の意見」として消化してしまい、その時は「明日から気をつけてみよう」と思っても結局、数日後には忘れてしまう。

もちろん、まだ講義から2日しか経っていないが、
直接講師の方にリアルに会って目の前で話を聞くという経験は、本では得られない感情の揺さぶり、そして行動・信念の変化に繋がると確信した。

具体的にいうと・・・箕輪さんは講義の中で、
「企画は本当に通す気があったら絶対に通る」
「『企画会議で落とされた』とか言っているやつは心のどこかで落として欲しいと思っているのではないか?本当に通したいやつは勝手に進める」
と言っていた。

この言葉は僕に強烈な印象を残した。
自分がそうやって逃げていることは暗に自覚していたから。

僕は、この言葉で逃げられなくなった。
「企画会議で落とされた」と言って逃げられなくなった。

箕輪さんの言葉は、その日受講していた人全てに伝わっているし、箕輪さんは私のことは覚えていないかもしれないが、あの講義を受けた人であるということは分かる。
本だと一方的に自分が読んだだけで相手はその事実を知らないが、リアルな講義では、少なくとも自分を覚えているかもしれない。

その環境がそうさせているのかはわからないが、今後、僕が仕事で何かしらの企画を出す時には、心の中で、箕輪さんの言ったその言葉が繰り返されることだろう。本ではこれは起こらない。
それが、信念になるということだと思う。
自分は何かを変えたくてここに来たんだから、非常に嬉しい。

「自分のマグマ」は大切にする。それが湧いたら、必ず通す。

その部分は間違っていなかった

箕輪さんの言葉(自分の解釈含むのでママではない)
「反社会的であれ!」
「サラリーマンになると段々「借り物のトレンド」を言うようになる」
「だが、そうではなく超個人的な違和感や自分に正直な社会と不一致な部分を大切にして、それを掴む」
「実はそれが大衆が言いたかったことだったりする」

自分はラジオが好きで、特にその中に現れる「ハガキ職人」が好きだ。
彼らは、ラジオにネタを投稿している人たちのことなのだが、凄腕のハガキ職人は毎週のようにラジオ番組で自分のネタが読まれる。

そのためには、日常の違和感をどんどん掴んでアイデアを積み重ねていかなければならない。ネタが読まれるためには、ありきたりなあるあるではいけない。まさしく「超個人的な違和感」「社会と不一致な部分」かつ「大衆が言いたかったこと」の組み合わせであるとき、パーソナリティやリスナーに強く印象の残るネタとなる。

そんな作業を日頃からしている彼らに、密かな尊敬を抱いていたのだが、箕輪さんの講義によって、やはりそのハガキ職人たちが行っていることは本物なのだと確信した。

と同時に、そんなハガキ職人たちが集まるラジオ番組が好きな僕は、
箕輪さんのように「ブルーノマーズを見ずに、警備員を見る」(これは箕輪さん)ような性格だし、
「クリエイターが集まるらしいライブイベントに行っても、『なんだこの空間気持ち悪い、こういう奴らがクリエイターなのかよ』」と思っちゃう性格だし、
「大学まで野球部に所属していたけど、野球に全く興味ない」(これは普通によくない)し、
と、ラジオにネタが採用されたこともあるし、ギャグを売っていたこともあるし、斜めに見ているようなところもあるので、この自分のものの見方はなんとなく間違っていないような気がするし、大切にしたいなと思った。

ただ、今後は、ちゃんとその違和感を意識的に掴むようにしなければならないし、その違和感に潜む「時代の流れ」「大衆の言いたいこと」を溜めておき、記録しておく。それをコンテンツに昇華させる。それこそが一番大事だということは肝に銘じておきたい。

企画は世の中に出さなきゃ、意味がない。

人となりは会わないと分からん

最後に箕輪さんの印象について。
メディアに出たり、本の内容の箕輪さんの印象が強かった自分は、怖さというか自分の精神とはかなり遠い人だと思っていた。

例えば、僕の肌には合わない先に言ったクリエイターがいくようなイベントが似合うような人なのかな〜?と思っていたり、怖くて高圧的な人なのだろうと思っていたり。

だが、その印象は全く異なっていた。
声、喋り方、エピソードの数々、そしてそのクリエイターとしての精神性やものの見方など、それは共感できるものばかりだったし、親近感が湧くばかりだった。

それらに僕は一瞬で心を持ってかれた。
今回の受講生や他の直接箕輪さんに会ったことがある人以外は、分からないかもしれない。「信者になった」と言われるかもだが、やっぱり会ってみると違うのだ。

結局、「良い人」が勝つってのは本当なのかも?

めちゃ悔しい

最後に、箕輪さんからは個人課題というものがあって
「10万部売れるか、めちゃめちゃ面白いと話題になる本」
が課題だった。

箕輪さんに自分の企画書を見てもらうという機会はないし、評価してもらえるのもありがたすぎるので、もちろん100%を奮って出したが、表彰はされなかった。これは悔しい。めちゃ悔しい。
ここでは軽く聞こえるかもだが悔しい。

「デレクジーカー」さんという僕が好きなハガキ職人の本を勝手に考えて出した。あの人はいつか売れると思うんです。

表彰はされなかったが、形にしたもの勝ちなので、その企画書は大切にしておこう。10万部売るには時期尚早だっただけかもしれない。

いやでも箕輪さんに出版企画書を見てもらう機会があるのは凄かった。
企画の足りなかった点は、他で昇華します。

でも、この悔しさから、やっぱり自分は「企画や自分のアイデアを形にすることが好きなんだな」と再確認できた。嬉しい。

では、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

#THECREATIVEACADEMY



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?