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〈ゲーム感想〉【Going Medieval】縦にも横にも広がるコロニー
開発したけりゃ穴を掘れ
(ネタバレ?あり)
疫病により人類がほぼ死滅した中世ヨーロッパ風のコロニー開発シミュレーションです。最大の特徴は、見下ろし型のシミュレーションでは珍しい地下の開拓ができるところ。地上と地下、三次元をフルに活かして自分だけの中世都市を作るのが目標です。
BGM
リュートの音が鳴り響くケルト民謡風のBGMが舞台を盛り上げてくれます。
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どこか物悲しかったり、愉快な祭りのようだったり、昼夜の入れ替わり季節の移り変わりで奏でられる様々なBGMはずっと聞いていられるぐらい、中世という世界観にあっています。
採れるものも作るものも貧しい最序盤から敵が投石機を持ち出してくるレベルの大戦争まで、数が少ないのにどれも耳に残るいい音楽です。
サウンドトラックも別売りされていたことをあとから知って慌てて買いました。それぐらい良い音楽です。
ゲーム性(ビルディング)
コロニー作りの土台となる建造物は自分で広さも高さも自由に指定できます。床を張り、壁で囲んで屋根で覆えばそこはもう空き部屋です。この空き部屋にベッドを置けば寝室、かまどを置けばキッチンとして扱われます。
気をつけたいのが気温、室温の概念で、夏はカンカン照り、冬は氷点下の猛吹雪の世界のため、人々が住むエリアの温度には最新の注意を払わねばなりません。
そこで大事になってくるのが、このゲームの特徴、地下開発です。
夏の熱波にさらされるとほとんどの食べ物がだめになってしまうので涼しいところで保管する必要があります。故に、地下室、食料庫づくりは最優先事項。
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真夏でも5℃以下の室温を保てて、冬は暖かく快適に過ごせる空間を作り出します。排煙の概念はないので、食料庫以外は火を焚いて暖かくして置くのがベター。
あらゆる面でメリットがあるので、作れるならばどんどん作っていい空間です。その様は中世どころか石器時代、Goingホラアナ。
ただし、地下をアリの巣のごとく穴だらけにすると崩落の危険性があるので、しっかり梁を渡すことが肝要です。
舞台が高山周辺地域らしく、水辺の概念がありませんが、地下開発の楽しみのことを考えると、運悪く水脈にぶち当たって地下水没、取り残された作業者が問答無用で溺死…などは考えたくないですね…。
ゲーム性(リソース)
やはりシミュレーションの醍醐味はリソース管理。中でも人的リソース、簡単に言うとキャラクターについてが面白いのでここで述べていきます。
一日のスケジュールを個人個人に設定できます。仕事、睡眠、自由時間、指定しない(AI任せ)の4種類を24時間に好きな配分で割り当てます。(やろうとすれば24時間勤務も可能ですが、大事にしてあげましょう。)
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ちなみに、自由時間は娯楽の時間です。娯楽施設と言う名のバックギャモンテーブルしかありませんが、自由時間を与えると楽しそうにゲームに興じます。
また、このゲームには二種類の宗教があり、それぞれの教徒はそれにあった像に向かってお祈りをします。これも自由時間で行います。
こうすることで人々のモチベーションを保ち、常に高いパフォーマンスを発揮してもらうのです。
モチベーションというか、機嫌もバロメーターが用意されています。
こちらが酷い扱いをすれば相応に不機嫌になりますが、実はそれなりに丁重に扱っても気分屋だったりするとすぐに不機嫌になります。
機嫌が悪いとこちらの指示を無視するどころか、最悪土地から去って行ってしまうので、こちらとしては親戚の子をベロベロに甘やかすがごとく大切にする必要があります。
ただまあ、お酒は安定供給できるまで我慢させますがね!お陰でうちの村はいつも喉がカラカラです。
(でもそれきっかけで死には至らないので…。)
ゲーム性(戦闘)
こうして平和でのんびり中世スローライフ…と思いきや、このゲーム、難易度にも寄りますがそこそこの頻度で敵が攻め込んできます。
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戦闘フェイズ入った時、住民たちに武器を持たせ、戦線に集めます。集めたあとは移動先を指定して人々を動かし、戦闘配置につかせます。そこからはタワーディフェンスゲームのスタート。
攻撃範囲の敵を一人ひとり倒していくのですが、この時、高低差が生きてきます。弓やクロスボウを高所から射掛けると命中率に補正がかかるという仕様のため、物見櫓を立てて上から雨あられのごとく弓を降らせれば傷ひとつなく勝利することができます。
そう、このゲームは弓がとても強い。
弓術のスキルレベルが設定されており、高ランクの弓は弓の腕前がなければ使えない…のですが、実はクロスボウは誰でも使えます。流石、歴史上禁じられた武器。
後半になると四方八方から敵がやってくるので対応に追われる…のですが、先にも述べた通り、このゲームは地面を掘ることができます。
すなわち…拠点の周りに堀を作り、敵の流れを制限してしまえば良いわけです。
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さらにさらに、戦闘効率を上げるのであれば、櫓を建てて、虎口を作り、出丸を築けば、難攻不落の要塞ごっこができます。まんまと縦列で進軍してくる敵なんか良いカモです。その頃には敵も敵で投石機を持ち出してきて城壁を破壊してきますが。
アプデにより追加された要素により、周辺地域と交易を行う歴史シミュレーションのような楽しみもあるのでなかなか飽きが来ません。
二年前に発売されてから、今でもアップデートが続けられており、アーリーアクセス版とは一体…?となるほどコンテンツが充実しています。
今後も楽しみ、忘れた頃にふらっと遊ぶとその都度大きな変化を感じられて楽しいです。
まさか飼い猫に食料を食い荒らされるなんて…。
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