雑感|【ユニコーンオーバーロード】本筋も寄り道も楽しすぎるSRPG
アレイン王子の覇王道、開幕
(ネタバレあり)
ゲームメーカーATLUS × ヴァニラウェアがタッグを組んだ新作は、SRPG『ユニコーンオーバーロード』。王道中の王道の戦記物シナリオと、リアルタイム系の戦闘シミュレーションが特徴です。
日頃からSRPG好きを公言しているおぽのとしてはこれを語らずして何を語るべきかといったところ。
発売から日が経っていないのと、まだまだ全くクリアが見えていないので、〈雑感〉です。そして、序盤のネタバレがあります。体験版でも遊べる範囲だそうですよ。
この作品はいつものように数回に分けては語りません。(いや、その、記事を書いている間にも遊びたいので…)
序|コルニア国物語
戦記物のお約束といえば、国を追われる主人公。
こんな感じで、世界観とか背景が何度見たことかと言うほど王道なので、状況がスルスル呑み込めましたね。
序盤の良いところは、ちょっとシナリオ的に引っかかりそうなポイントに対してきちんとフォローを入れているところ。
…他の戦記物もそうですが、そもそもせっかく統一されてる国に対してまた分裂のきっかけになりかねない反乱を起こすのって、かなり危険思想ですよね…?
ご安心ください、その辺りちゃんと理由付けされてます。
他にも最序盤から元コルニア王国の忠臣が敵対して襲ってくる展開がやってきます。あからさまに様子がおかしい忠臣達はなんか闇の魔術?的なもので洗脳されてるらしいので倒して洗脳を解くことになります。
その魔術は、かつてアレインが逃げ落ちる際女王から譲り受けた一角獣の指輪の力によって払い除けることができます。
洗脳がある世界観なのを序盤で教えてくれて一安心。(安心というのも、物語中盤辺りから突然、実は洗脳で敵対してました!って言われるともにょ…ってしまうタイプなので…。)
こういうところが丁寧。知らない固有名詞だらけですが、置いてけぼりにされない物語が展開されます。
反乱軍が決起した矢先に主人公アレインの幼馴染、スカーレットが敵に囚われてしまったため、彼女を救い出すことが序盤の目的になります。
破|ゲーム・オブ・組み合わせ
とシナリオについて語ったものの、ゲームとしてはシナリオの攻略順はある程度自由なんですよね。
各地を渡り歩いてイベントを発生させ、攻略することによって新しい仲間や武器などのアイテム、キャラ同士の掛け合いなどなどが手に入ります。
だから、ごめんスカーレット。あっちにも未消化のクエストがあるからまだ助けに行けないわ…。
さらった敵すらしびれを切らす牛歩戦術。戦は戦備えから始まってるんじゃよ。とりあえず推奨レベルになるまでは、他のミッションで遊んで日々を過ごしていきました。
プレイヤーは戦場にて主人公たちのコマを出撃させて制限時間内の敵拠点の制圧、ボスの撃破を目指します。
リアルタイムで軍隊のコマが動き、ぶつかりあった敵味方の攻防も自動で行われるストラテジー系の戦闘が特徴。
一見すると玄人向けゲームですが、自動ポーズ機能や戦闘結果予測などもあるので制限時間にの短さに反してしっかり考えることができます。
で、面白いところがこのコマ。
コマは2×3の6マスの土台で作られていて、最大で5名までのキャラクターを配置することができます。
キャラクターは攻撃が高いが打たれ弱かったり、防御が高いが足が遅かったり、騎兵が弱点だったり、それぞれピーキーな特徴を持っています。
短所を補い合ったり、長所を伸ばしたり、好きなキャラしか集めなかったり、配置を工夫しながら組み合わせて好きなように部隊を作っていくことができます。
ただし、はじめはあまりの情報量の多さに面食らってしまうことウケ合い。
攻撃防御のステータス、コマの移動速度、行動順、特殊能力、攻撃技、使用する武器、得意な相手、苦手な相手、親密度イベントが発生する組み合わせ、スキルの効果、発動条件…
えっなんで?
今相手は何やったの??
なにそれずるくない?
…のような反応は度々発生すると思います。おぽのはなんとかヘルプガイドを読み込んで事なきを得ました。
おぽのの今のお気に入りの組み合わせは、
・シーフ
・グラディエーター
・クレリック
の3人に自由枠を組み合わせた部隊。
回避力がべらぼうに高いシーフと自己回復がめちゃくちゃ強いグラディエーターを前面において盾として、クレリックで前衛二人を永遠に回復し続ける組み合わせです。(親密度イベントもあるからお得。)
この試行錯誤が楽しくて、編成しているだけで時間が過ぎていきます。
いろいろ組み合わせを試してるところだから、囚われのスカーレットも許してくれるはずです。
急|ロード・オブ・ザ・ご飯
ご飯。
親密度を上げる方法の一つに、2〜4名程度の少人数での食事があります。
その時のご飯のイラストがですねぇ、これまた気合入ってるんですよ。
何?全部にゼラチン入ってるの?ってぐらいプルプルするんです、オムレツだろうとパンだろうと。
普通なら食事の風景の方にフォーカスするところが、この作品は食事を摂るキャラクターたちは音声のみでご飯の方を映すもんだから、その気合の入り用が伺えます。
こういう細かいところもですが、それぞれのイラスト、建物、背景が非常に綺麗。雨の中戦ったり、月夜の下で戦ったり、その時々で変わる光の当たり方が好きです。
16-Bitアレンジのサントラとかカードゲームとかアートブック付きのお高い方を買っていればよかったか…。
この作品についてはしばらく間を開けた後にゲーム感想文を綴ろうと思います。
待ってろスカーレット!多分今日は助け出せるはずだから!
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