コーヒーには捨てるところがない。

 近年SDGsが話題になることが多くなりましたよね。私は特に普段から意識しているわけではないのですが、コーヒーって余すところがないよなと思い、SDGsとの親和性は高いんじゃないかと思っています。今日はコーヒーの消費について考えていきたいと思います。

出典:AND PLANT

コーヒー豆とは?

 みなさんが飲まれているコーヒーは、もちろんコーヒー豆から抽出して出来たものですよね。いろいろ豆の種類もあり、香りもよいコーヒーですがある時、友達と話していて気付いたことがあります。友達が言った一言「コーヒーって何からできてるんだろう?」。このときハッとしました。意外とコーヒー豆が果実の種であることに気付いてコーヒーを飲んでいる人って少ないんだなと知りました。

 以下の写真が焙煎された豆です。家でコーヒーを淹れる人なんかは見たことある人いらっしゃるのではないでしょうか。美味しそうですよね。このコーヒー豆をミルで挽いて飲むと香りもよいので好きです。

自分で焙煎した豆。練習してます。

 でも、コーヒーを淹れた後のカスってどうしているでしょうか?そのまま捨てている方は多いんじゃないかなと思います。しかし、コーヒーのカスはさまざまな用途がありますので簡単に紹介したいと思います。

1.除草効果

 実はコーヒーのカスには除草効果があります。これはコーヒーに含まれる「フェノール性物質」による作用ですが、天然の除草剤となるので健康にも特に気を使わず使えて便利ですね。ただし、それなりの量と継続性が必要なので、一般的な消費をされる方は部分的な効果のみを期待した方がいいかもしれません。今後、コーヒーカスを利用した実用的な除草剤なんかも作ってみたいと考えています。

2.肥料

 コーヒーカスは肥料にもなります。コーヒーカスを顕微鏡で観察すると多孔質であることが分かるのですが、そのおかげで水分や養分を保持してくれる役割を果たします。ベランダでコーヒーの木を育てているのですが、土に混ぜて使っています。

3.脱臭

 上記のように水分を保持すると書きましたが、同じようににおいも閉じ込めます。トイレに置いたり靴棚に置いたりして活用してます。保水力が脱臭の手助けをしてくれますが、それが裏目に出てカビやすいです。定期的に天日干ししてあげると長く使えるでしょう。

出典:UCC HOLDINGS

コーヒーの実

 コーヒーといえばコーヒー豆ですが、実は果実の種です。ではコーヒーの実ってどういう見た目なのでしょうか。あの茶色い見た目とは裏腹に真っ赤な実をつけます。

出典:Ajinomoto AGF

 コーヒーチェリーと呼んだりしますが、これを使ってコーヒーチェリーティーなんかを淹れたりできるんです。カスカラティーと呼ぶことも。コーヒーとは違い苦くなく、とてもフルーティーな味わいが特徴です。コーヒー豆を作る過程でほとんど捨てられてしまうみたいなのですがいつももったいないなと思っています。

 コーヒーチェリーは飲むだけではなく、ジャムを作ることもできるそうです。食べたことはないですが、これは希少でなかなか手にはいらないですね。いつか生産できたらいいなと夢を見ながらコーヒーの木を育てていたりします。

コーヒーの葉

 コーヒーの葉は光沢のあるきれいな緑色をしています。そのため、観葉植物として販売されたりしていますね。実はコーヒーの葉はお茶のように淹れて飲むととても美味しいです。ベランダで育てているコーヒーの木を剪定するついでに淹れて飲んだりしているのですが、苦味はほとんどなくスッキリした味わいです。

コーヒーの花

 一番希少な部位ですね。コーヒーの花は2日しか咲かないらしいです。実物をみたことはありませんが、白いキレイな花を咲かせ、とてもよい香りがするそうです。こんな希少なコーヒーの花も花茶として飲むと美味しいそうですよ。ほんとうに希少なのでショップを見ても品切れなことも多いですね。いつか飲んでみたいです。

 また、ミツバチの力を借りればコーヒーはちみつなんかも作れます。これまた希少で2日しか咲かない花のタイミングでしか取ることができないので手に入りにくいんですよね。いつか食べてみたいです。

あとがき

 コーヒーって魅力的ですよね。どれをとっても美味しい。しかしながらコーヒー豆以外は日本ではマイナーです。とっても美味しいのでみなさんにも知ってもらってリーフティや花茶を飲んでもらいたいです。もちろんリーフティや花茶も飲んだ後は肥料として利用できますね。このようにコーヒーはどこも捨てるところはなく堪能できるので、みなさんもさまざまな方面からコーヒーを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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