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フロアポンプを新調

ロード用のフロアポンプというと、昔々はイタリアのSILCAが定番だった。

30年以上使ってきたSILCAのポンプ

SILCAのピストンは革製で、これは使っているうちに破損するので交換することが常識となっている。
しかしながら、SILCAはだいぶ前にシリンダが鉄製からアルミ製になり、その際にシリンダの直径が拡大されたので、古い鉄シリンダのポンプ向けのピストンが入手できなくなった。
筆者は、そうなることを見込んで、SILCAのシリンダがアルミ製になった際に、鉄シリンダ用のピストンを買いだめしたが、先日、その最後の一個を使う羽目になった。
このピストンが破損したら、もうはやこのポンプは使い物にならなくなる。

そこで、遅ればせながらフロアポンプを新調した。
今回もSILCAにしようかと思ったが、SILCAの現行製品は、やたら高いくせにスペックやクオリティがぱっとしない。
SILCAのメーカーは、今やイタリアの企業ではなく、米国の得体の知れない企業であるらしい。
大方、金になりそうだからSILCAのビジネスを買い取った輩だろう。そういう輩に良い製品を作ろうという意思なんぞありゃしないから、現行製品がまともじゃないのは頷ける。

そこで、かつてのSILCAのように信頼性が高く、補修部品が潤沢に用意されているドイツのSKSにした。

SKSのフロアポンプ。マニュアルがないと思ったら、箱の裏蓋に説明が書いてあった。
ガッチリした作りで信頼性性は高そう。その分、SILCAよりもかなり重い。
16bar以上まで刻まれたゲージ。10barまでしか試してないが、本当に16barまで入りそうだ。
ポンピングはSILCAよりも軽い。タイヤにエアが確実に送り込まれる感じがする。

SKSもSILCAと同じく伝統あるフロアポンプだが、日本での知名度はそれほどでもない。
しかし、SILCAよりも明らかに機能的に優れ、価格がSILCAよりも安い。

日本では昨今、ポンプ類は、台湾のTOPEAKが人気のようで、筆者も携帯用のポンプはこのメーカーだ。
しかし、製品が多種多様で、次々と新型が出てくる。
そうなると、購入した製品の補修部品がいつまで入手できるかが懸念される。
SKSは、頑固に同一モデルを生産し続けているので、将来も使うには、TOPEAKよりもこちらではないかと思う。

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