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【速報】人見神社 神馬(おめし)【千葉】

速報なんて入れるの久しぶりだよ。雑誌記者時代以来だな。

需要があれば今後も続ける。

ここでは、2024年7月21日(日)に行われた人見神社の祭礼をお届けする。

■おめしとは何か■

人見神社(君津市人見)は君津市および富津市の海岸地域の鎮守で、「人見の妙見さま」の名で人々の信仰を集めている。

7月の祭礼(夏祭り)として行われる神事が神馬(おめし)である。

人見山と呼ばれる高台の頂上に社殿を構え、参道の石段は三百数十段にもおよぶ。

ちょっとした登山気分である
頂上からの眺めは、ちば眺望100選にも選ばれている
二等三角点もある

神馬(おめし)では、神主に選ばれた神馬が石段を登って奉納される。

わりと「馬が石段を駆け上がる」的なイメージでネット記事に載ることが多い。

ちょっとデリケートな問題でもあるので書くことにした。

というのも、多度大社(三重県桑名市)の上げ馬神事で負傷した馬の殺処分をめぐって批判が相次いだからである。

大切ないのちを奪ってまで続ける行事なんぞ、くそくらえだ。

だがしかし、それでも伝統は守り抜かなければならない。

神事であれば、なおさらだ。

神事とは、人々の幸せを祈願するために行われるものである。

もちろん、そこには馬の幸せも含まれるべきだ。なぜか。

馬は人間にとって、かけがえのない友であるからだ。

一番悲しい思いをしているのは馬主さんであり、無念な思いを抱いているのは氏子たちだ。

議論を尽して知恵を絞り、人馬の幸せな未来のために対策を講じていただきたい。

そして、心ない批判に屈することなく、伝統を守り続けてほしいと切に願う。

ついでながら、いずれ見学にうかがいますので、よろしくです。

■石段駆け上がりの真相■

ともすれば、7月の猛暑の中、神馬ちゃんに三百数十段の坂を駆け上がらせるのかと思われがちなこの神事。

実際にご覧いただこう。

先に青竹を担いだ若衆が駆け上がる
石段に塩をまき、神馬ちゃん登場
だが、なかなか言うことを聞かない(笑)
狙いを定めて石段ダーッシュ!
石段ダーッシュ!!
そして終了
え?

実際に駆け上がるのは鳥居までの十数段ほど。

2022年11月参拝時の鳥居の様子

その後は鳥居のすぐ横の坂道を下り、専用の輸送トラックで裏参道(坂道)から社殿脇まで運ばれる。

三百数十段も登らされているわけではないのだ。

神馬ちゃん再登場
(今日は乗ったり降りたり忙しいなあ)

■五穀豊穣と大漁を願う■

神馬ちゃんの出番はここから。

なんと拝殿に上がり込み、東回りにぐるぐる回るのだという。

社殿内をスムーズに回れた年は豊作になるとのこと。

今年はどうかな?
出てきた
関係者「豊作!」とのこと
やったね☆

ところで、先に若衆が担いでいった青竹。

あれは何だったのだろう。

奉納された青竹は、節が12個のところで切って長さを揃えている。

12の節は12か月を意味する。つまり一年分

こうやって、今後一年間の五穀豊穣および大漁を祈願するのである。

■餅投げと神輿渡御■

この後、鳥居前から来場者に向けて餅が投げ込まれた。

なんだかんだで一番盛り上がるのがこれ
なぜだろう
紅白の餅が手元にあるぞ(笑)

さらに神輿担ぎ。

まずは鳥居前の路上を往復
担ぎはスクワットジャンプと
パワーリフト系
妙見さんもさぞお喜びのことと思う

以上、人見神社の神馬(おめし)の模様を速報でお届けした。

残りの時間は神馬ちゃん劇場でも食らいやがれっ。

■神馬ちゃん劇場■

それにつけてもブルーアイズ
吸い込まれそう
鞍の家紋に注目
千葉氏の家紋である月と星(右)
守護神・妙見菩薩ゆかりの月星紋だ
左の九曜紋は平将門公の家紋でもある
新型アーマー(御幣)を装着した神馬ちゃん第2形態
最終形態もあるけど、発動させると世界が滅ぶんで(真顔
神事に向けて待機中の神馬ちゃん
熱中症予防に水分補給は欠かせません
塩分だって摂っちゃうぞ
藁縄だって食べちゃうぞ
って、神馬ちゃんっ!?
それ食べちゃダメなやつだよー(汗
美味しそうに食べてるなあ
君津の稲藁だからしゃーない
五穀豊穣の証だね

【おしまい】

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