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【追記】龍ヶ崎の撞舞(つくまい)

はいはい、さいどびーですよ。←レコードなの?

あんなシリアスな締めの後に妄想にまみれた文章など追記するに忍びないんで別項立て(笑)。

話は撞舞がはじまる2時間ほど前にさかのぼる。

龍ケ崎市内を会場に向けて自転車で走っていたときのことだ。

暑い。ただただ暑い。

こう暑いと、あることないこと考えちゃうよね。

ターミネーター(TVシリーズ)の打ち切り後の展開はジョン・コナーが成長して抵抗軍の指導者になったものの母サラ・コナーの死後は人間不信が募ってキャメロン以外の何者も信用できずに司令室に引きこもりがちと予想する。

美少女型アンドロイドと、ひとつ屋根の下。

日本人クリエイターなら大好物なパターンなのに、どうしてあちらのドラマは重苦しくするかね。

いろんな連中の意見を聞きすぎて最大公約数的なつくりにって……おや、何か聞こえてきたぞ。

例の民謡じゃなくて。

鎮守をめざすのじゃー のじゃー

あれ、ダムの神さま。今回、ダム回でしたっけ? 鎮守?

……おい、何やってるんだ!

見知らぬ土地に来たら、その土地の神さまに挨拶するって自分で決めたんじゃないか。

人間関係のトラブルの多くはコミュニケーション不足が原因だ。

きちんと挨拶できる人間ならトラブルには見舞われない。挨拶が7割だ。

それを逆手にとって、見知らぬ土地の社寺に挨拶することで旅のトラブルから護ってもらう。

今までそうやって、苦しい局面も乗りこえてきた。

これを験担ぎ(げんかつぎ)という。

Uターン。そして八坂神社に到着。

■龍ヶ崎総鎮守 八坂神社(上町)■

古くは文治2(1186)年に、源頼朝の家臣・下河辺政義(しもこうべまさよし)が龍ヶ崎・貝原塚の領民を引き連れて根町を干拓した際に、領地の鎮守である八坂大神の分霊を祀ったのがはじまりとのこと

その後、二次干拓によりひらかれた上町に遷座したのが天正5(1577)年。

撞舞はその頃より行われていると伝えられている。450年もの歴史と伝統があるわけだな。

よし、ご挨拶は終わった。会場に行くぞ。

ふと、社務所の前でカメラを構えているNHKのクルーが目にとまった。

出てきたのは、カエルの面をかぶった舞男だった。

ここでお祓いを受けてから出発するのか
なんたる偶然!

いかんぞ。この二人はこれから神の領域に踏み込む男たちだ。

俺ごときが声をかけて事故でも起きてしまったら、すみませんでは済まされない。

そう思うのには理由がある。

相馬野馬追の甲冑競馬とチャグチャグ馬コの行進において、目の前で落馬を目撃したからだ。

相馬野馬追は記事にも書いた。

チャグチャグ馬コでは幼児がアスファルトの路面に落ちた。これはさすがに書けない。

すぐに助け起こされ、幼児は泣きじゃくっていたので重篤な状況ではないと判断する。

それでも心配だ。今でも心配だ。

だから遠目に写真だけ撮らせてもらおう。

パチパチ撮っていると、気づいた小菅さんが目線をくれた
感謝である

とかいいつつも、ベテランの谷本さんは氏子たちと談笑していたので、それとなく近づいて写真を撮らせてもらった。

谷本さん、ありがとうございます
お目にかかれて光栄です!

谷本さんの最後の勇姿にふれたことで、撞舞が何であるのかわかってしまった。

その見立てについて書いておこうと思う。もちろん珍説だ。

■撞舞が表現しているもの■

撞舞は、日照りに苦しむ村人たちのために、二匹のカエルが龍を怒らせて雨を降らせる話とみる。

田んぼが枯れてしまえば自分たちの居場所がなくなってしまうというのもある。

水神の使いでもあるカエルにとって、龍の居場所を探すことなどたやすい。

眠っている龍の背中をよじ登り、頭の上で小便を引っかけ(矢を放つ)たり、ヒゲの上で寝そべったりして、やりたい放題にからかう。

ついには目覚めた龍の尻尾にぶらさがり、あっかんべーまでする始末。

谷本さんのこの演技でなければ、カエルが何をしているのか気づくことはなかった

激怒した龍はカエルたちを八つ裂きにしてやろうと襲いかかる。

しかし、すばしっこいカエルたちは龍の腹をすべり降りて、草むらに隠れてしまう。

谷本さんが撞柱を逆さにすべり降りなければ、やはり気づかなかっただろう

怒り狂った龍は稲妻をとどろかせ、やがて大地に大粒の雨を降らせるのである。

喜びの声をあげる村人たちを見て、カエルも気持ちがほころんだ。

「どんなもんだい! オイラたちだって、人間の役に立てるんだ」

「へへっ、ちげえねえ。お役に立てて、何よりさね」

二匹のカエルは雨の中、並んでゲコゲコ鳴きました。

仲よくゲコゲコ鳴きました。

秋にはおいしいお米がとれるでしょう。

おしまい

龍を怒らせて雨を降らせる。

そのような民間信仰ないし祭祀の事例がなければ、この珍説は成立し得ない。

しかしながら、ひとつだけ思い当たるものがある。

近日取材してくる予定なので、いずれお伝えできればと思う。

ほらね、地元の神さまに挨拶しておけばいいことあるじゃない。

龍ヶ崎八坂神社の祭神はスサノオ神と奇稲田姫。ともに田んぼの神さまでもある。

ふたたび拝殿に戻って舞男の無事を祈念した。よし、これで大丈夫。

今度こそ会場へ。

何だろう。隣の公園に人が集まってるぞ。

うおっ、神馬ちゃんじゃないか!?

■新コーナー 今日の神馬ちゃん■

テーマ曲も考えたよ。

ソルティー・シュガー『走れコウタロー』の節で。あるいは『ウマ娘 プリティーダービー』WINNING LIVE 06のボーナストラック「走れウマ娘」でも可。 ←カヴァーの替え歌かよ!

神馬ちゃんの読みがなは「しんめちゃん」でオッケーだぞ。それではいってみよーっ!

さあ最終コーナーをまわっての直線っ! ←いやそこからはじめんでもいいから

気を取り直して、いち、にっ、さん、はいっ!

これからはじまる新コーナー〔はっほっ〕♩

ところが今回すぐ終わるー(涙)♩
え?

どーゆうことなのっ!?

祇園祭のスケジュールによると撞舞の後で神馬ちゃんが通りを駆け抜けるイベントがあるらしいんだけど会場の撞舞通りは超激混みで撮影が不可能だったのと『ひとまず世間話01』で「謹んで速報記事も入れさせていただきますんで、よしなに。」などとさわやかにお約束していることもあって記事の執筆を優先させていただいた次第でございます(平身低頭)。

神馬ちゃん 榊アーマー装着第2形態
競走馬であり、5月の相馬野馬追にも参戦したそうな
見るからに速そう

うーん、後ろ髪引かれる思いとはこのこと。でも、行かなくちゃ。

最後は歌って締めよう。

これぞ忍法・歌ってごまかせの術でござるよ(汗

さん、はいっ!

走れーっ走れーっ走れーっ走れーっ走れー神馬ちゃんーっ♩

追いつけ追いこせ 引っこ抜けーっ〔よっしゃー〕♩

最後はまんまパ○リやないかーい!

【おしまい】

■追記の追記■

おっと大事なことを書くの忘れてた。

本編トップ画像のご当地キャラクター。名を「まいりゅう」という。

舞男に憧れ、現在修行中とのこと。そうですか。

会場にも来ていた。

カエルと龍の遺伝子結合実験により生み出された異形のクリーチャー
しかし子供たちには絶大な人気

隣にいた女の子も「パパ、まいりゅうと写真撮りたいー」「じゃ行こうか」とフォトセッションの行列に並ぶほどには知名度がある。

まいりゅう情報を検索してたら「まいりゅうは何歳ですか?」との質問にこんな答えが。

450歳くらいだけど、永遠の子どもの僕は龍ケ崎コロッケと竜ヶ崎線が大好き

まいりゅう・談

くっそー、龍ケ崎コロッケ食べるの忘れた。 ←そっち?

[2024年7月28日]

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