見出し画像

こんにちは。
OPEN AIR LAB学芸員の松本です! 

今回はOPEN AIR LABの2024年度テーマ「音を聞く」についてご紹介します。2024年度のOPEN AIR LABの活動の中心のひとつとなるので、ぜひ知っていただき、学びに活用してもらえると嬉しいです。


テーマとは?

OPEN AIR LABでは2021年度から毎年テーマを設定し、活動や展示に活かしています。過去のテーマは以下の通りです。

2021年度 水辺のエコトーン ~2つの世界が出会う場所~
2022年度 いなかで暮らす いなかで働く
2023年度 音を聞く

そう、2024年度のテーマ「音を聞く」は2023年度と同じテーマとなります。2023年度も音に関するテーマの活動を実施していましたが、不完全だった面があり、より”音”について探求する場を作りたいとの思いで、再度「音を聞く」をテーマに設定しました。

テーマの紹介

幼いこどもと共に自然の中で感じる驚きと喜びを生き生きと描いた「センス・オブ・ワンダー」という本があります。著者のレイチェル・カーソンは、その本の中で次のように書いています。

視覚以外の感覚は喜びと発見へ続く小道であり、記憶と印象の保管庫でもあります

つまり、鼻と耳は、私たちが自然から喜びを感じるための素晴らしい器官だということです。しかし、私たちは、普段「目」に頼って暮らしていて、それに比べると「鼻」や「耳」はあまり使っていません。
 
さらに彼女はこう書きます。

聴覚は極上の喜びの源となりえますが、それには自分の耳を意識的に育ててることが必要です

つまり、耳を使うことは鼻を使うことよりも難く、耳が使えるようになるには意識的な練習や修練が必要なのです。
 
まさにこれが「音を聴く」をテーマに選んだ理由です。「なんとなく」耳を使うこと止め、身の回りの「音」を意識的に深く聞いてみませんか?
そうして、自然の「音」の豊かさを感じる耳を育てていきまませんか?

Field Recording Project

東京西キャンパスの地域周辺で自然音を録音し、ブリコラ内に設置する大型スピーカーで流すことで、自然音について意識をする活動「Field Recording Project」を実施しています。自然音といっても様々で、カエルや昆虫、鳥の鳴き声、木が風に揺れる音、水の流れや雨の音などを今まで録音しています。

YouTubeにも音風景動画を公開中!

Field Recording Projectで録音した音声は、OPEN AIR LAB YouTubeチャンネルにて音風景動画として音声のみの動画を公開中です。音風景再生リスト

今後も音風景動画を公開予定ですので、ぜひご視聴ください。

関連イベント紹介

4月24日(水)実施の「Encounters with Nature」では、Field Recording Projectで録音した、大学周辺に生息するカエルたちの鳴き声を紹介する予定です。興味のある方はご参加ください。

さいごに

ぜひみなさんも”音”を意識してみてください。
そして”いい音”を探して録音に挑戦してください。
スマホでも始められます。
山の中に入っても想像以上に人工音(高速道路の音など)が大きく、人工音の少ない自然音に包まれる場所の希少価値に気づけると思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?