さらば、全てのエヴァンゲリオン。



※多少のネタバレを含みます。ご了承下さい。




皆様こんにちは。sたろうです。

今回は題名の通り「シン・エヴァンゲリオン:II」について語っていきたいと思います。

ここからは早々にネタバレがありますので最初に言いたいことだけ言っておくと
「鬼滅の刃」の他にも社会現象にまでなった「エヴァンゲリオン」
興味はあるけど見たことない、という方はこの作品が公開された今が最高のチャンスです。是非新劇場版の3部作だけでなくTVアニメ版、少なくとも劇場版「Air/まごころを、君に」を視聴の上劇場に足へ運びましょう。「呪縛」にかかる時間が最短で済みます。笑

以上、これよりネタバレを含みますので未視聴で不愉快な方はまた見終わった後に覗きに来ていただけば幸いです。

















まず見終わり一番最初に感じたのは「無事終わって良かった…」
もうこの一言に尽きます。

こうした作品が終わってしまう時、通例では多少の喪失感に襲われるのですが、終わったことに安堵するのはきっとこのエヴァが最初で最後でしょう。(試しに常に待ち続けている某憂鬱な彼女が終わったことを想像してみましたが少し憂鬱になってしまいました…笑)

この作品が初めて放送された頃、まだ僕は手を捻られてしまうような赤子でしたのでもちろんエヴァは後追いでTVアニメ版、劇場版「Air/まごころを、君に」(以後旧劇場版)、そして新劇場版の「序」「破」を視聴しました。そんな中、初めてリアルタイムで最新作のエヴァを見れることにドキをムネムネさせながら映画館に足を運び視聴した「Q」の衝撃は今でも忘れられません。

映画館からの帰り足、内容が全く理解できず頭の中が疑問符でいっぱいの中
一緒に見に行っていた友人に恐る恐る「内容、理解出来た?」と問いかけると笑顔で「全然分かんなかった」と答えられお互い笑いながら帰路に就いた思い出が青春の1ページとして深く刻み込まれています。(くっさ!!)

「Q」の次回予告時点では翌年に上映予定とされていましたが(長い間待たされた旧劇場版の経歴等は頭に入っていたので流石に予定通り翌年に上映はほとんど信じていませんでしたが笑)それから早9年、僕の学生モラトリアムは過去の出来事となり当時一緒に見に行った友人ともすっかり疎遠となってしまいました。きっと彼はそんなことも覚えていないでしょう。

そんな中、公開日が近づくにつれ「頼むから今回で終わってくれ」
そう思っている自分がいることに気づきました。

新劇場版は3部作と聞いていた中で、完結するであろうと思われていた「Q」で完結どころか物語の風呂敷を更に広げられたように感じていたのと、今回の題名の最後にある「:II」は知人から音楽記号で「繰り返し」に当たるリピート記号ではないか。という話を聞かされ、今回の映画も「Q」の二の舞だろう、庵野さんエヴァほったらかして声優やったりゴジラ作ったり終いにはウルトラマンまで作るんだからまた先延ばしだろう。
という予想を立てながらも希望としては「終わってほしい」という気持ちを胸に一人、映画館に足を運びました。

結果はもう終わり中の終わりでした。
あれだけ終わらなかったエヴァをよくもまあここまでキレイにまとめたな。
と、改めてプロ達のお仕事に改めて感嘆致しました。

この作品のファンを含む、エヴァに関わるすべての人々にかけられた「エヴァの呪縛」を見事に解き放した作品だと感じています。

エヴァは初めてTVアニメとして放映されてから20年以上経ちますが、TVアニメの最終話までの2話の突飛さにはすっかり置いてけぼりでした。その2話分を再構築したという旧劇場版も結末しては締まりがあまりに緩すぎる印象でした。
しかもこの旧劇場版、公開されたのは初めてTVアニメ版が放映されてから約2年後です。その上であの結末で終わったというのはその当時からリアルタイムで作品に触れられていた方々の心情はもはや僕の想像力では追いつきません。(バカにするつもりはありませんが真剣に考えても丸二ヶ月全く同じ内容の話が放映された8月のエンドレスなんて比じゃないんだろうな。というところです)

この議題に関しては賛否両論ありますが僕自身、この一旦は完結している旧劇場版までを見て「エヴァ完結したな」とは到底感じられませんでした。
そんな中、新劇場版の「序」「破」はTVアニメ版の再構築という面が強いですがそれでもTVアニメ版を超える盛り上がりを見させて頂きました。
そんな期待の中、公開された「Q」でシンジ君とともに再び置き去りにされ更に9年、待つに待たされ、期待は常に裏切られ続けそれでもまだ見ぬ結末のために待ち続けた僕も「エヴァの呪縛」にかけられていた一人だったんだと気づきました。(常にリアルタイムで待ち続けられている方に怒られてしまそうですが…)

この作品は作品に対する熱量の個人差が他の作品に比べて一段と大きい印象を個人的にあり、また様々な意見をお持ちの方がたくさんいらっしゃるので「Q」でやっとリアルタイムに追いついたような僕みたいなにわかが触れるにはあまりにビッグタイトル過ぎますが、内容としては過去に社会現象を巻き起こしただけあり面白いと思います。20年以上経って最新作が発表されても話題になるのも頷けます。

「鬼滅の刃」の他にも社会現象にまでなった「新世紀エヴァンゲリオン」
今回の結末を期に一度、「エヴァの呪縛」にかかってみては如何でしょうか。

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