ハヤオキイズトクオブサンモン

22日目(10月29日)

7時に目覚ましを止めた記憶はある。その感触を手に残したまま私は9時に目覚める。

あまりに自然に目が覚めたもんだから、焦りとかの感情が全く湧いてこなかった。むしろ今日って休みだっけ?みたいな疑問が湧いてきた。無論バチバチの平日。冷静に今日の時間割を確認し3時間目からの登校を決め込んだ。急げば2時間目の途中からは行けたが、9時に起きて何を今更急いでるんだという虚しさには太刀打ちできるはずもない。
以前、私は「遅刻で草」とか「赤点ワロス」みたいなユーモアはあんまり好きじゃなかった。ていうか今も別に好きじゃない。まずそんなに面白くないし、普通にダメだろという感情が勝ってしまう。人としてダメなことを笑いにするのは違う気がするし、周りのちゃんと生きてる人達に向けて発信するのも違うと思う。
しかし遅刻も赤点も経験した今の私にはそれを発信してしまう気持ちが分かる。これは自虐ネタの側面の一つだと思うが、「自分の駄目な所を笑いにすることでそれを直視してしまうことを避ける」効用が「赤点ワロス」にはある。彼等、いやいっそのこと私も入れよう。私達は笑いを取ろうとしているのでは無い。自分の駄目な所から目を背けるために「笑い」という隠れ蓑を利用してるだけなのだ。弱い人間はそういう方法を取らないとすぐにペシャンコになってしまうから。
だから今回の遅刻の件も日記に書こうか迷ったが、日記だしべつにいいだろと思ったので書いた。また、これから遅刻を重ねないためにも、戒めとしてここに書き記した。

学校から帰ると、無性に麦ふぁ〜が食べたくなったので家に荷物を置くとそのままマルエツに走った。親に買い出しも頼まれてしまった。
※麦ふぁ〜とは、ウエハースでクリームを挟んだよくシールやカードと一緒に売られている最高にマーベラスなお菓子。イチバンスキ。
麦ふぁ〜を6袋カゴに入れ、親に頼まれた買い物リストを確認した。魚や豚肉、牛乳に卵などのよくある家庭の買い出しという印象だった。なかなか多かったので、親から預かった5000円で足りるか不安になる。カゴを2個駆使して買い物を20分程度で済ました。いくら探してもあさりは見つからなかったので諦めた。
会計は7000円だった。カゴ1個目の時点で4000円を超えていたのでなんとなく予想はしていた。私に買い物のセンスが無いのか、親の勘が鈍ったのか。財布には元々私の金が入っていたのでなんとか足りたが、なかなかのスリルだった。やはり余裕を持つべきだな、お金も時間も。明日は早起きしよう。






#日記

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