スタミナ

18日目(10月25日)

アイアムインザエアポート。沖縄の雲は分厚くて大きい。10月に分厚い雲が見えて蝉の鳴き声が聞けるとは思っていなかった。最高に疲れたので早く飛行機に乗りたい。
私は周りと比べて明らかに体力が少ない。みんなと同じくらいの長さがあるはずの体力バーがグングン減っていく。すぐに黄色ゲージに到達するのでモンハンには向いていないと思う。体力付与スキル必須のハンターなんて、狩れてゲリョスがいいところだ。それは多分中学生の時から今まで5年間美術部なことが理由で、この「体力うんち問題」は中学生の頃からずっと私を悩ませてきた。

最悪だったのが体力テスト。30秒で終わるソフトボール投げやら握力測定を終えると、待ち構えるのは長距離走。女子は1㎞なのに男子は1.5㎞走らなきゃいけない全男子が納得いってなかったやつ。謎に肩まで袖をまくる奴が出てくる変な競技。裏切りが横行するスポーツ。
他の競技とは別日で行う長距離走が私は本当に疎ましくて仕方がなかった。体育の時間を使ってそんなもんやるな。シャトルランとは違って自分の意思で終わることはできないので、走り切ることを目標にマイペースを保っていると後ろから卓球部がバンバン抜かしてくる。最後の方になると一緒に走ってた奴がスパートをかけだしてめちゃくちゃ置いてかれた。体育教師に応援してるのかキレてるのか分からん言葉をかけられながらのゴールになった。その後しばらくは地面しか見れなかった。

楽しい修学旅行といえど、体力は削られていくもので最終日の私は酷い状態だったと思う。とりあえず早く飛行機に乗せて欲しかった。睡眠も満足に取れてないので、身体的な体力だけでなく精神的な体力も切れかかっていたので会話もおぼつかなくなってくる。言葉を考えて発することは出来ないので普段のボキャブラリーから頻出するワードを条件反射的に発していた。当然ながら会話の内容は覚えてない。
最終日を楽しく過ごしたい気持ちは絶対にあったので飛行機に乗るまではボロが出つつも努力はしていたと思う。飛行機に乗ってからは本当に秒で寝た。その前に男女バランスを取るために席の配置を変えることになり、それをボヤく女がいて不愉快だったが圧倒的睡魔の前ではただただ無力だった。所詮、人間の理性や感情は「欲」にひれ伏すしか無いのかもしれない。

これから修学旅行に行く人にアドバイスをするならば、「最終日前は10時に寝よう」ということだろうか。終わり良ければ全て良しなのだ。コンディションイズベリーインポータント。



#日記

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