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私の夢がよみがえってきた

子育てで、子どもに寄り添って毎日を過ごしている保護者の方がホッとひと息つける場所を作りたい。
何となくそんな思いが湧いてきた。

大学生の頃、障害児福祉関係のボランティアやアルバイトをしていた。
それはもちろん、大学で専攻していたのが障害児教育だったことに他ならない。
そこで私は発達障害とか特別支援教育という概念に出会った。
まだ当時はそんな言葉は、ほとんどの人が知らなかったと思う。
それでも、子どもの発達を心配する保護者の方はいたし、実際にいろいろな困難の中で生活している家族と出会う機会は少なくなかった。

そのときの私は、どちらかというと子どもにかかわるよりも、保護者やご家族の方に関わる機会が多くて、その悩みや不安も喜びも世間話に至るまで、いろいろなお話を聞かせてもらっていた。
そうしていく中で、この子たちの育ちを支援するということは、保護者や家族の暮らしを支えて支援していくことなのだと思い至った。
実際に仕事に就いてからもその思いは消えることはなくて、そういう現場にいたこともある。
でも、あるときを境にそこから離れてしまった。

しばらくしてから、私は自分の子の子育てと向き合うことになった。
育てにくいわけではないけれど、どこか周りとは違う子。
この子を育てるにも幾許か悩みはあるし、心配ごともないとは言えない。
そして、やっぱり子どもを育てていると、恐らく大なり小なり、誰もが悩んで苦しんで葛藤しながら日々を過ごしている。
ときには、眼の前のことから逃げ出してしまいたくなるくらいに。

私はこの社会を変えたかった。
どんな子がいるとしても、育てやすい社会にしたい。
そう思って最初の仕事に就いた。
途中で離脱してしまったけれど、やっぱり今でもそう思う。
だって、世の中はまだまだ変わる余地を残しているから。
今でも、悩み苦しみながら、それでも子どもを愛して毎日暮らしている家族がこの社会にはたくさん存在している。

まだ、何ができるか、何をするかは全然分からないけれど、子育てをするのに便利な社会ではなくて、困難が訪れてもそれを支えて、一緒に乗り越えていけるようなそんな社会になるように、何かがしたい。
できたら、子育て中の保護者や家族がホッとできるようなところ。
安全に現実逃避できるような仕組み。
そんなことができたら理想。

理想過ぎて、叶わないことを言ってるのかもしれない。
それでも、私の思いを忘れないために語らせてください。

子どもに寄り添って毎日を過ごしている保護者の方がホッとひと息つける場所を作りたい。

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