2 (旅先での飯 ヨーロッパ)


2週間かけ、ロンドン、ベルリン、ヴェネツィア、フィレンツェ、ローマをまわった。
美術や街並みを見るために、一日中歩いてまわったため、疲れ切った。1週間くらいまでは、タバコが美味しく吸えていたけど、それ以降は頭がふらつくばかりで、内臓もキリキリ痛み出す始末だった。
でも、酒はどうしてもやめれず、ビールやワインをちょこちょこ飲んだ。
ロンドン、ベルリンなど、イギリス、ドイツ等のゲルマンの国ではビールが比較的安くて美味い。飯もビールを前提とした、素朴な味付け。イギリスのフィッシュアンドチップス、ドイツの塩味だけの角煮のような牛肉とマッシュポテトの料理や、ハニーマスタードとハーブソーセージなど、正直ビールがないと厳しい。
とはいえ、ロンドンとベルリンは国際都市なので、色々な国のお店があり、食に困ることはない。ただ外食が高すぎることを除いて。
イタリアは、イタリア料理の店ばかりある。ふと思い返すと、日本には日本料理の店ばかりがあるわけではない(強力にローカライズはされているものの)、イタリアらしいところだと思った。
イタリア料理の店には、高級志向のRistrante、庶民的な食堂のTrattria、居酒屋のOsteria、3種類がある。店名にこの3つのうちのどれかがついているので、名前を見ればすぐに分かる。
予算の都合上、Ristranteに行くことはなく、TrattriaとOsteriaに行っていた。正直、この二つの違いは、あまり感じられなかった。Trattriaでも酒は飲めるし、Osteriaでも飯はしっかり食える。
イタリアの飯全般に感じたのは、味付けが薄めで素材の味がよくすること。イタリアのサンドイッチ、パニーニを食べても、日本のサンドイッチなら必ず入っているマヨなどの味付けソースはなく、中身のトマト、モッツァレラチーズ、生ハムなど、それぞれの素材そのまま味がする。素材がいいのでとても美味い。でも、これならスーパーで素材を買って自分で挟めばよく、なのに外食だと結構値段を取られるため、観光客には優しくない。ただ、スーパーを覗くと、イタリアの食品は日本で買うよりも当然ながらかなりお安いので、住むには良さそうだった。
イタリアを含むラテンの国々は、ワインが主流なので、ワインを飲んだ。お店で飲む場合には店員におすすめを聞いておくと、いい感じのワインが出てくる。外食の物価は日本よりもかなり高いので、値段はグラスで1000円近く取られるけど。メニューで少しでも安いワインを頼んだら、味の薄いハズレのものを引いたので、よく分からん場合は大人しく店員に聞いた方がよいだろう。
本当に飯代を抑えるなら、スーパーでパンとハムと野菜を買って、サンドイッチを量産するのがいいと思う。あと惣菜も一応売ってる。

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