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「大園桃子」という素敵な物語

アイドルは物語です。夢を叶える少女達のサクセスストーリーはいつの時代も多くのファンを魅了してきました。

しかし、大園桃子の物語は違いました。
芸能界に成功を求めていない異端児アイドル
このたび完結した彼女の物語は
サクセスストーリーではなく…
まさかの「ラブストーリー」だったのです。

知らない人はいないと思いますが
大園桃子は天才アイドルでした。

容姿、声、性格…彼女は人から可愛がられる
要素だけで構成されているメチャクチャ可愛い女の子です。特に、彼女の笑顔の破壊力はとんでもなく、見るもの全てをしあわせにしてきました。そしてなにより、ステージ上での圧倒的なキラキラ感は「アイドル」をやるために生まれてきたとしか思えない天才のそれでした。

私はそんな大園桃子に魅了され、骨抜きになり、メロメロになり、そして、この天才の行く末にロマンを抱き続けました。

それだけでなく、彼女の周りには常にドラマがありました。可愛い妹として、守ってあげたい後輩として、カッコイイ後輩として、センターに立ち続ける存在として、支えたいと思わせる存在として、共に戦ってきた同士として、才能を認める天才として、大好きな仲間として、人生を変えてくれた存在として、憧れのアイドルとして、大好きな先輩として、大園桃子は多くのメンバーに影響を与え続け、「乃木坂46」という物語を素敵な愛に溢れる物語へと変えていきました。

人を魅了する存在としても
物語を作る存在としても
大園桃子は史上最強のアイドルでした。

スポーツやお笑いなどの天才を形容する際に「○○に愛された男」などと表現することがありますが、その言い回しを借りれば…
大園桃子は「アイドルに愛された女」でした。

その一方で、大園桃子は中々「アイドル」に心を開いてはくれませんでした。乃木坂46どころか芸能界にすら憧れを持たずにオーディションを受け、大好きな地元を離れて辛い思いをたくさんした彼女。彼女の有名な発言である「乃木坂も悪くないな」からも、アイドルを、乃木坂46を好きになれなかった期間が長かったことが分かります。

まるで乃木坂46の片思いのような状態
だから、私はこの物語は
「大園桃子」と「乃木坂46」の
ラブストーリーだったように思うのです。

そして、そんな恋模様は
このたび素敵なフィナーレを迎えました。

2021年8月22日
福岡で行われた大園桃子卒業セレモニーで
彼女自身の口から語られた最後の言葉

「私は、乃木坂46が大好きです」

ずっと待ち望んでいた
史上最高に嬉しいハッピーエンドでした 

「乃木坂が大好き」多くの卒業生が口にしてきた言葉です。それでも、大園桃子が言うこの言葉は重みが違います。彼女が何度もアイドルを辞めそうになっていたことを本人も含む多くのメンバーが語っています。乃木坂を嫌いなまま辞めてしまう可能性が決して低くなかった彼女が、5年間かけて乃木坂46になり、乃木坂46が大好きと口にして笑顔で卒業していく。こんなにしあわせなことはありません。

最後に彼女が卒業発表したブログの一部を
引用させていただきます。

乃木坂にいる事が幸せです!
乃木坂がだいすきです。
と心からはっきりと言える日がくるのか
周りのメンバーがそう発言する度に
とても羨ましく思っていました。
約5年間を
今、思い返すと
乃木坂に入って出会った
大好きな人が沢山いるから、
乃木坂にいることができて
幸せだったな。といつのまにか、
そう思えるようになってきています。

大園桃子さんは
ずっと「幸せ」を探し続けていた人です

芸能界という異質な世界の中で幸せを見失い、平凡な生き方に幸せを求めているように見えていた大園桃子、そんな彼女の口から「乃木坂にいることができて幸せだった」という言葉が聞けること。彼女を追い続けてきたファンにとって、これほどまでに嬉しいことはありません。

彼女が乃木坂46のメンバーとして
最後に更新したブログでも
こう綴ってくれています。

そして今日、私は乃木坂46としての
最後の日を過ごしました。
穏やかな気持ちで
卒業を迎えられたこと、
乃木坂を大好きになれたこと
よかったなと安心しています。

この5年間、
幸せが沢山ありました。
出会えてよかったなと
思える人が沢山います。

ずっと苦しんでいる彼女を追っていた時…こんなに素敵なお別れが待っているとは思いませんでした。桃ちゃん本当にありがとう。

大園桃子という物語は
本当に唯一無二で
間違いなくアイドル史上最高傑作でした。
このストーリーをリアルタイムで追えたこと
大園桃子を推せた人生
私の一生の宝物です

それでは最後に1曲聴いてください
大園桃子卒業セレモニーでも披露された曲
この曲で締めることは乃木坂46のライブでは一般的ですが、旅立つ彼女をセンターに据えたこの曲は、普段とは全く違う意味を持っていたように思います。この曲を自分のための曲にしてしまう彼女を見て、改めて感じました

大園桃子は「乃木坂46に愛された女」でした

乃木坂46で「乃木坂の詩」

 

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