見出し画像

ローカル鉄道演劇、うたの作り方

シアターキューブリックの「ローカル鉄道演劇」という取り組みに面白さを感じ、楽曲作りから参加させてもらっています。

ミュージシャンやディレクターとではなく、劇団代表で脚本・演出の緑川さんや役者の皆さんとコミュニケーションしながらの作業は大変さもありますが、それをはるかに超える面白みと充足感があります。言い表すには言葉が足りないけど心からリスペクトし、感謝しています。

また、毎回鉄道会社さま、スタッフの皆さま、関係各位には本当にお世話になりっぱなしでお返しできてなくてすいません。最終公演の阿字ヶ浦駅待機のあいだスタッフの皆さまに感謝を込めて、ささやかながらミニライブをやったりとかしてました。

樽見鉄道→ことでん→ひたちなか海浜鉄道 とローカル鉄道演劇3公演のために作った楽曲が集まってきました。この辺で作品集的なものが作れたらいいなと思ってます。

ローカル鉄道演劇の楽曲づくり

まず緑川さんの書く脚本やモチーフからニーズを読み解き、作品に寄り添いやすいメロ候補を出します。稽古に参加しながら取捨選択し、セリフや登場人物の設定に合わせ細かな言葉を煮詰めて、本番で歌えるように練習して完成。かと思えばそれだけではありません。

実際に列車に乗ってからが本当の制作仕上げで、

稽古の時点からある程度想像して臨んでますが、実際の列車の動きがリハと全然違ったりするので、軋みや揺れ、モーター音、ドア開閉音、警笛などの音に合わせて音量やメロを変えたり、駅間の尺でテンポを変えたり、細かな調整を直前までやります。お客さんが入った状態で意見をもらってさらに手直しし、皆さんに聴いてもらえる本番の歌になります。ここは役者の皆も同じですね。

照明も音響もなく生声生ギターだし、すぐ20センチ横にはお客さんがいるし、役者の動きとリンクしてるし。様々な制約があり失敗が許されない本番で歌うのはとてもスリリングですが大変刺激的なもので、達成感がすごいです。あと列車が好きでよかったです。

頭の中で鳴ってるアレンジがあるので、具現化して作品として残せればいいなあ。たくさんの人に感動の時間を反芻したり、想像してもらえたらと思います。

多くの人に生かされてる。最近つとにそう感じるようになりました。僕も精一杯、愛される曲をお届けできるよう頑張っていきます。

ことでんスリーナイン


いろんな風 -ローカル鉄道演劇のうた- オオゼキタク
 ¥2,424(TAKUworks/FLY HIGH RECORDS)

Amazonでお求めいただけます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?