目に見える傷がほしい

目に見える傷ってさ、例えば骨折したとか、例えば熱が出たとかさ、目に見える不幸のこと。私は昔から目に見えない傷ばかりつけられてきた。心も体もボロボロ。

この目に見えない傷のせいで誰かに相談するとかできなかった。元々自己肯定感が低いのも邪魔して余計にね。まず目に見えなすぎて何から話していいか分からない。そもそも私の話なんか誰も聞いてくれるわけない。でも苦しいのは事実。人前ではニコニコ。心は限界。家族にも話せない。毎晩毎晩胸が張り裂けそうな苦しさに耐えてた。いつか自傷をするようになって私の太ももと二の腕、お腹は傷だらけ。いつの間にか自分で目に見える傷を作っちゃうっていうね 笑

馬鹿馬鹿しいよね。どうせこんなことしたって誰に見せるわけでもない、誰かに見られたらメンヘラなんて言われるんだから。

親が離婚したとか、施設に暮らしてるとかそんな目に見える典型的な不幸が羨ましかった、正直。だってそういう人達は当たり前の顔して不幸だって主張できて、先生や大人から話を聞いてもらえるんだもんね。

私はどんなに辛くても真面目に授業受けて部活して。たまに誰かに助けてって叫んでしまいたくなる衝動を抑えて生きてきた。それは今も変わらない。もうずっと苦しい。どうでもいいのよ、全てが。

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