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ゲゲゲの鬼太郎映画を見てきました。【鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎】


人間の皆さんこんにちは。大浮藻です。 


今回はゲゲゲの鬼太郎の映画、『ゲゲゲの謎』の感想を書きます。


実はめちゃくちゃ鬼太郎が好きで、今回映画が公開されるという話を聞いたときには飛び上がるほど嬉しかったです。とっても楽しみにして見に行ったら本当に楽しかったので、そのあたりをメモして残しておきたいな〜と思って書きます。できるだけネタバレには配慮して、ネタバレに関しては【ここからネタバレ注意】と前置きを入れて語ることにします。が、もしかしたら前置きがなくてもうっすらネタバレになっている可能性もあるので、『まだ映画を見ていないしこれから見に行くしネタバレはマジで嫌!』な人はこのページを閉じてください。



【感想】


*本当に面白かった。多少のグロさはあるものの、公式から公開されている予告編などなどを見て大丈夫なら全然問題ないです。キービジュアルやポスターのイラストを見て「ムリかも……?」と思ったらやめておく、で良いと思います。わたしもグロとかホラーとか苦手なんですが、PG12(小学生未満のお子様なら保護者さんの指導とか必要だよ〜)ならまあ全然ありますねの範疇。

*むしろ映画本編の前に流れた「エクソシスト(ホラー映画)」の予告編のほうが怖くてやめてくれ〜になってしまった。その後に「おしり探偵(幼児向けアニメ)」の予告編が流れて「どうなってんだ!!!」になりました。温度差おかしすぎるだろ。

*感覚としては6期の鬼太郎アニメの描写を少し怖く、詳細にした感じ。SNSで騒がれているほど凄惨にグロいとか、救いもなく陰惨とかではないように感じたので、あらぬところで何だか大袈裟なふうに誤解されているのがファンとしては悲しかった……(鬼太郎というコンテンツ自体が元々不気味で少し怖いというのを知らない場合は、「陰惨でホラーだった」と受け取れてしまうのも無理はないのかもしれませんが)。結局のところ、ゲゲゲの鬼太郎アニメがあくまでも子供向けのものではあるので、あと引く陰惨さ、憂鬱さはないと思います。後味さっぱり。陰惨なものを見たくて見に行くと物足りないと思います。

*もしこれから見るんだ〜という人でこのページを開いている人がいたら、『鬼太郎作品の〇〇を予め見ておく必要がある』とかは全然気にしなくていい映画です。見ておいたらオマージュでニヤリとできるかなと思いますが、何も知らずにみていっても絶対楽しいので!

*目玉おやじさんがめちゃくちゃかっこよかった。ひょろっとした男性がかっこよいアクションを見せてくれるので、アクション好きなんだよな〜という人には見てもらいたいかも。とにかくカッコよくて嬉しい。あんなになんか強い人が目玉一個になるとこんなに可愛くなるの……へえ……そう……って6期の目玉おやじを思い出すなどしました。目玉おやじって目玉に胴体が生えてるだけなのに何だかやたらカワイイんですよね、動き方が可愛いんだろうか。でも今回の映画の人型(?)の目玉おやじも可愛かったですし、目玉おやじはそもそもがカワイイ人なのかもしれない。

*原作や6期のオマージュが多くて(目玉おやじの「目に見えるとのばかり〜」というようなセリフなど)(6期の鬼太郎さんは「見えてる世界がすべてじゃない。見えないモノもいるんだ。ほら、君の後の暗闇に」というセリフがオープニングとかでよく使われていた気がします、作品において象徴的なセリフでした)、鬼太郎が好きな人たちが作った映画なんだろうな……!と噛み締めながら拝見しました。本当に本当に見られて良かった。嬉しかった。鬼太郎さんはそんなに出なかったので(3分も話していないと思う)、そこは「あっ、そうなの!?」とは思ったのですが、それでも大満足。まあ親父さんが人型で出ているなら、時代を行ったり来たりしないかぎり鬼太郎さんはそんなに出てこないよなと思っていたので全然オッケーな感じです。

*とにかくそんなに気にしなくて見に行ってほしい!と思います。血とか苦手なら無理しないでほしいと思うのですが、わたしはとても楽しめました。時代背景が時代背景ですし、設定が設定なので、一般的な倫理観からは外れた人物たちも出てくるんですが、そういう箇所では結構配慮された描写ではあると思います(ギリギリまでぼかしてくれている気はしました)。ちゃんと「悪いこと」は「悪いこと」として書いてくれているので、ちゃんとしています。人が死ぬ描写についてはPG12の範囲でわりと過激ではあるかな?と思ったのですが、「ホラー」の文脈で「怖さ」を見せつけるのだとしたら無理はないかも……?の範囲かなあ……?派手な死に方ではありますね。アニメだから画面映えみたいなものを考えるとわからなくはない。

*色々書きましたが、感動できる映画なのでハンカチを持っていったほうが良いかもしれないです。わたしは顔がぐちゃぐちゃになりました。幽霊族は愛に溢れてるんだな……。ほんとに大満足の映画でした。これをきっかけに6期の続きか、新しく7期をやってくれないかな……と思っています。楽しかった!
























【ここからネタバレ注意】




*遺言状にたかるシーンでいち早く水木さんが逃げたのが判断が早くて良かった。戦地帰りだから?(?)

*色んなところで目が酷いことになっていましたが(くり貫かれたり突かれたり)、目玉おやじにかけてるのかな〜と思ってみていました。

*キービジュアルで水木さんがなんで銃を持っているのかなと思っていたんですが、あの場面で使ったのにテンションが上がった。あの場面でなんで一般人が銃を使えるんだと一瞬思いましたが、戦地帰りだからですね……。あの時代はサラリーマンが銃を使える(使った経験がある)時代か……と思うと一気に身近な話になってきて、戦争ってとんでもないなと思ってしまいました。体に火傷?傷跡?が残っていたりもしましたし、耳も切れてましたし。

*親父さん(ゲゲ郎)がジャイアントスイングでなぎ倒していくのめちゃくちゃ爽快でした。あのひょろりとした感じからは想像がつかない荒々しさ。争いは苦手って言いつつも戦うのがカッコいい。妻のためですからね。

*リモコン下駄がつよすぎる。鬼太郎もそうだけど下駄がとにかくつよすぎる。鬼太郎が使うときもしょっちゅう強いなと思ってみていたので、なんだか懐かしさがあった。下駄だけでなんとかなるんじゃないかと思ってしまった(狂骨相手には使ってなかったですが)。

*そこからのジェット噴射ボート。これも幽霊族のなんか……なんか特殊能力なんか!?上陸時にのんびり手漕ぎしてたん何だったん!?と思ったらまさかの河童さんたち。ありがとうございました。

*霊毛ちゃんちゃんこの誕生にも泣けてしまった。幽霊族(ご先祖さま)の霊毛を編んだちゃんちゃんこですっていうのはシリーズ共通の設定だと思うんですが、あのシーンって愛に溢れてたような気がして、わたしはぐっときました。ゲゲ郎の組紐にご先祖さまたちが力を加えて、それがいずれ鬼太郎に受け継がれるっていう。幽霊族の末裔へ向けた誕生の贈り物みたいな、祝福のような……。愛だ……。

*村にいたときの村長の取り巻き(ゲゲ郎の首を切ろうとして水木さんに止められた人たち)がやたら山賊っぽかったなと思ったんですが、あれは人攫い担当ってことだったのかな? なんかやたら山賊っぽくて何だろうなと思っています。

*体内電気、髪の毛針、リモコン下駄などの各種必殺技もゲゲ郎が使っていて、やっぱり鬼太郎のお父さんだ……!とそこにもぐっと来てしまう。指鉄砲は使ってなかった気がしますが、肉弾戦がすごすぎて忘れているだけかもしれない。とにかく親父さんのジャイアントスイングが衝撃的すぎた。そんなに強いとは思わなかった。

*あのひょろりとした親父さんがどうやったらミイラ男みたいな親父さんになるんだ?妻の岩子さんがあんなに美人だって言われているのに原作の見た目にどうやって結びつくんだ……?と思って見てたらあの展開。そう繋げてきたか……!!

*水木さんの記憶が消えてしまったのが切なくはあるんですが、それを踏まえてもあのエンディングというのがとても良かったなあ……。記憶の奥底には残ってたっていうのが。本当にいい映画でした。


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