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電子レンジでカレーを作るよお!


一人暮らしの皆さん、こんにちは。
突然ですが““自炊””をした経験はありますか?

 この記事では【自炊】=【食材を自分で買ってきて調理すること】と定義した上で、カレーを作るまでの行程を載せていこうと思います。

 長い前置きはいらねーから工程だけ出せ!という方はこちら。

【→ タイムアタッカー向けカレー



 わたしは一人暮らしを始めてから5年くらいになりますが、外食はほぼしません。コンビニでご飯を買ってきたりもしません(仕事やお出掛けの帰りに寄れるようなコンビニがないです)。家でフライパンや鍋などの調理器具を使って【調理】することもほぼないです。たぶん最後にガスコンロを使ったのは……半年から十ヶ月くらい前かな……?という感じの生活をしています。どんな生活してんの?

 「じゃあどうやって“自炊”しているの?」という話になってくるわけですが、私はもっぱら電子レンジを使って調理しています。今回作るカレーも電子レンジで作ります。

 度々“自炊すれば一人暮らしでも節約できんじゃね?”みたいな話がこう……ネットに出たりしますけど、まともに自炊しようとすると本当にハードル高いです。社会人だととにかく時間がないんですよね。

 前提として、調理器具があっても材料がなければ料理はできませんし、材料があっても調理器具がなければ料理はできません。

 調理器具を一揃い揃えるのにもお金がかかりますし、「買ったけど使わなかったな~」みたいなことになるのもまあ嫌ですし。

 材料に関しても“一人暮らし”は食材を買うのが結構微妙なんですよ。特に量。
 実際に自炊している方はわかると思うんですが、一人暮らしでキャベツ一玉を買うと“多すぎる”とか。ニンジン一袋買ったけどちょっと多いんだよな、野菜室にいれてたらなんか葉っぱが生えてきちゃったな……みたいな。
 毎日キャベツやニンジンを食べるならちょっと話は変わるでしょうが、基本的に、“安く済ませようと量を買うと多すぎる”んですよ。かといって食べきれるだけの量の野菜を買うと微妙に高くつく。このへんが一人暮らしで自炊するときのハードルの高さかなあと思います。

 四人家族でキャベツ一玉を買うのと、一人暮らしでキャベツ一玉を買うのとでは““違う””。これが理解できるかどうかで自炊へのイメージも変わってくると思います。

 “自炊”そのものも時間を取られる作業ではあるので(火をいれたお鍋から長時間目を離す、なんて冒険をする人はいませんね)、疲れて帰って来て自炊する気力があるか?っていわれると、無いです。ない。早くご飯食べて寝たい。遊びてえ。お風呂も入らなくちゃいけないし、干しておいた洗濯物を取り込むだとか、“ふつうの”人間として生きるのってメチャクチャ難しいんですよ。

 そんなわけでわたしが選んだのが「電子レンジ調理」でした。究極の話、食材に火が通ってれば食べられるっていうところから始まっているので、「レンジで簡単!超おいしいレシピ!」みたいなものとは質が違います。
 「比較的栄養の取れる食事を簡便に作る」くらいに考えてレンジ調理してるんだなと思ってください。タイムアタックです。どれだけ効率的に日々の食事を作るか?というところから現在の調理スタイルにおちつきました。

 ポイントは三点です。

*食べられるものを作る(美味しさを追求はしないが不味いものは作らない)
*材料の保存が比較的簡単
*“調理”に時間をとられない

 これをふまえると「電子レンジでカレーを作る」になります。後述しますが、カレー以外にも応用が効くのでカレーに飽きたよ!っていうときは調理工程はほぼ変えずに味を変えています。献立を考えるのがめんどくさい人向けの調理工程でもありますね。とにかく火をいれろ。そうしたら食べられる。そういうスタンスです。

 それでは早速、作っていきましょう。

【作るのに必要なもの】
*電子レンジ
*電子レンジ可の入れ物
*フォーク、ないしはスプーン(調理途中にかき混ぜる用。食べるときに使うもので良いです。ただし、調理途中に生肉に触れてしまった場合は洗うか別のものかに交換してください)

 電子レンジがないと作れないので、電子レンジがない人の力にはなれない調理工程です。力及ばず申し訳ない。

【作るのに必要な材料】
*ニンジン(1/2本)
*じゃがいも(ひとつ)
*玉ねぎ(1/2玉)
*お肉

 ……これ切ったりするのめんどくさくないですか?終わったあとに包丁洗うの怖くないですか?

 というわけでわたしが使うのは「冷凍野菜」です。

スーパーによってはこんな風に一袋に数種類の野菜が入ったものがあるので、私はこれを半分使って作ったりします。
 また、買える時に根菜を買っておいてカットしたあと、冷凍庫で保存しておくのもいいと思います。根菜は葉もの野菜より長持ちする傾向にあるので……。

 じゃがいもに関しては冷凍のポテトを流用しています。じゃがいも、皮剥くのが面倒ですからね。芽もとるのめんどくさいですし。
 お肉に関しても冷凍のものがありますし、なんならウインナーでもいいと思います。食べられればいいんですよ。ベーコンでもいい。そういう気持ちで適当に具材をいれます。

【↓具材を入れました】


 ……この器、なに?と思った方。

 こちら【シリコンスチーマー】と言います。これに野菜でもなんでもいれて加熱すればたちまち温野菜や加熱された肉に変わるという便利グッズでございます。価格はピンきりですが(大きさが色々あるので)、一人暮らしでひとりぶんの調理、となるとおよそ2500円くらい(これはネットで買ったときに送料込みでこれくらいだよ~、の価格です。お店によるけども)。
 シリコンスチーマーでなくても電子レンジ可の入れ物で大丈夫。必ず深さのある入れ物でやってくださいね。電子レンジ可の入れ物で作る場合は「ラップをふんわりかける」または「蓋を上に乗せるだけで閉めない(蒸気が出る場所を確保する)」でやってください。

 食材をいれたら600Wで5分加熱します。500Wだと6分。このあたりはお使いの電子レンジに合わせて変えてください。この5分ないし6分の間に洗濯物を取り込むでもいいし、或いはレンジのスイッチいれた時点でお風呂に向かってしまってもいいです。電子レンジ調理のいいところは「加熱時間が終わったらそれ以上温度は上がらない」ところにあるので、チン!してから少し時間をおいてもあんまり気にしなくてOK。

 お風呂に入ったり洗濯物を取り込んだりしてるうちに加熱は終わっているはずなので、ここでカレールウをひとかけいれます。

【↓加熱し、ルウを入れました】


 最初にいれなかったのは「ルウが焦げるから」です。先に野菜などを加熱しておくと野菜から出た水分が器の底にたまるので、それを使ってルウを溶きます。

 このときに「お肉の状態」をちゃんと見ておきましょう。凍らせたお肉を使った場合、お肉が重なっていた場所や厚みのある部分なんかはまだ赤かったりします(下の画像の真ん中あたりのお肉はまたピンク色の部分があります。火が通っていない、というのはこういう状態を差します)。そういう時はちゃんとばらしたり(他のお肉と離したり)して、火が通りやすくなるようにしてください。

 全体をかき混ぜます。

【↓ルウを溶き、全体をかき混ぜました】



 これだとちょっと水分が足りないかな?という感じなので、具材が7~8割被る程度の水を加えます。

【↓水を加えました】



 加えたらレンジで3分加熱です。

【↓3分加熱しました】



 これで出来上がりです。お肉からピンク色が消えました。一人暮らしで自炊をする際、何よりも気を付けるべきは“加熱すべき具材(ここではお肉)が十分に加熱されていること”です。食中毒になったとしても誰にもわかりませんからね。生のお肉は食べちゃダメです。

 「目を離していても出来る」ので、レンジで加熱している間にお風呂に入ったり他の家事に取りかかったりできるのが時短ポイント。電子レンジでの加熱なのでチン!したあとに時間があいても(ほったらかしておいても)デメリットも特にないです。冷めちゃったら器ごとまたチンすれば温かく食べられます。
 ご飯を炊ける人はご飯を炊いておいてこれでカレーライスにしてもいいですし、いやご飯炊くのもめんどくさいんですよ……という人は冷凍うどんでカレーうどんにしても良し。パンだけ買っておいてパンと食べるも良し。なにと食べてもオッケーなのがカレーのいいところですね。


 【食べられるものを作る】という目標を達成するときに、カレーはすごく便利です。市販で「カレールウ」を買ってきていれてしまえばどんなものでもカレーの味になります。野菜とお肉とカレールウをいれればカレーが出来上がるんです。よっぽど冒険さえしなければ、口に入れられないほど不味いものはまず出来上がらないので安心です。
 今回はカレー味にしていますが、飽きたらカレールウを入れるところで市販のスープ(コンソメスープとかポタージュとかの粉末スープです)に規定量の熱湯を加えるか、規定量の水を加えて温かくなるまでレンジでチン!で大丈夫。市販のものを使えば(材料で冒険しない限りは)まずひどい味にはなりません。

 【材料の保存が比較的簡単】という目的を据えた場合、冷凍野菜は本当に便利です。袋のなかに数種類入ってるものもあったりしますし。最初からカットしてあるので切らなくて済みますし、切らなくて済む=生ゴミがでにくい。なれたら普通に生野菜を買ってきて自分でカット、それを冷凍保存でもいいと思います。私は大体そうしてます。葉もの野菜はちょっと難しいですが(色が変わったりするので)、玉ねぎやニンジンなどの根菜は便利です。生ゴミの日の前の日にカットなどの処理をしておけば、翌日は皮などのごみを捨てられるので虫が出るリスクも減らせます。

 【調理”に時間をとられない】という前提がある場合、レンジでの加熱は欠かせません。コンロなどで加熱する場合はやっぱり火を見ていないとダメですが、レンジは常識的な使い方をしているうちは発火しませんので、加熱している間に目を離しても大丈夫。火の番をしなくて済む、というのは案外大きかったりします。洗い物にしてもお鍋ひとつを洗うのよりはひとりぶんの器を洗う方がまあマシですね。カレーなんかは特に洗うのがめんどくさい料理だったりするので……。


 “自炊”、一口にいってもパターンが膨大なので(私みたいにレンチンクッキングでタイムアタックする人もいれば、自分でブイヨンをとって何日かかけて煮込みを作る人もいるでしょう)、「何したら良い?ハードル高くね?」になると思うんですけど、食べられるものを作れれば良し、作ろうと思うだけで良し、だと思います。疲れて帰って来てご飯作るだけマジで偉いんですよ。

 もちろん、「いやこんなレンジカレーはレベル低すぎ……」という人もいるでしょうし、「美味しさを追求したいよ!」という人もいると思うので、そういう場合はめっちゃ凝っておいしいもの作るのがいいと思います。家事のなかでもちょっと趣味性が強いのが“料理”かな、と思っているので。凝ろうと思えばいくらでも凝ることができますし、気分転換にもなったりしますしね。

 やってみた結果、コストとリターンが見合わないなら自炊しなくてもいいわけですし、そのへんは世間に流されずに自分の最適解を見つけるのが一番です。


 以上、こういう調理のしかたがあるんだな~、適当に加熱してもカレーはできるんだな~、くらいの“とっかかり”になれたら、と思い書いた文章でした。出来るだけ楽して生きていきましょう。


 

 




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