「まさか」は突然、訪れる
※自分の心を落ち着けるために、自損事故の状況を綴っています。苦手な方はお控えください。
異音と衝撃で目を覚ます。
車の下からありえないほどのうねりと、金属音。前を見ると、白い柵に突っ込むところであった。
多分、無意識に叫んでいたと思う。
夢中だったので、意識はところどころしかない。
車がやっと止まり、夫に聞く。
居眠り運転で自損事故を起こしてしまった。。。
ひとまず、外に出て警察に電話する。
頭がパニックになって、聞かれていることをうまく答えられない。フロントは大破しているし、ガラスにも大きくヒビが入っている。
タイヤが4つともパンクしている。
思うより前に、子どもたちが私に抱きついてくる。ドアを開けて出てきたようだ。
娘は唇を噛みながら、必死で泣くまいと涙をこらえている。きっと怖かっただろう。ごめんね。
息子は裸足で駆け回っている。
どこかで傷つけたようで、足から血が出ている。
私は、不意に腰が痛くなった。
ビックリして腰が抜けそう。いや、痛いのか?
なんだか分からない。
夫は何をしているのか?
見渡すと車検証を持って電話している。
おそらく保険会社と話しているのだろう。
足下には3センチ角の鉄製の柵が20本近く散らばっている。直線だった柵が大きく折れ曲がり、その様子から衝撃が見て取れる。車から外れたのだろうか。おびただしいネジが地面に落ちている。
地面は冷房の水滴でびっしょり濡れている。
あぁ、自分が事故に遭うなんて。
一寸先は闇。
誰にでも起こりうる出来事なんだ。
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