Perplexityは調べるのは楽。サーフィンにはあんまり。Googleと使い分けるべし
Perplexityという検索エンジン(的なもの)をご存知でしょうか。
もうすでに結構知られていますし、あらかた紹介されつくされている感はありますが、
使い心地としてかなり良かったので紹介したいと思います。
全く関係ない話ですが、いつもバナーに使っているDALL-E3の文字の生成がめちゃめちゃ性能向上していてびっくりしました。
超大まかな説明
検索して、それをもとに回答してくれるAIシステムです。
もっと簡単に言うならば、
ChatGPTが出たとき、多くの人が「調べもののツールとして」
使おうとしましたが、その使い方ができるシステムです。
無理に簡略化するならば、
ChatGPTは「知能の手伝い」をするとしたとき、
Perplexityは「知能を使って検索して、まとめて教えてくれる」存在です。
検索するときには人間の言葉を理解し、的確な操作をして出力しなければならないので、「知能」としての役割で、GPT-4やClaude3, 3.5が使われています。が、GPT4だからCluadeだからといってもモデル差はあんまりわかりません。
使ってみて思ったこと
上記のような使い方をするので、例えば
「スマホを買い替えようと思っているんだけど、Appleは嫌いだからそれ以外で調べて。あと中華企業も安全性の面から除外して。」
と投げれば、サムスンとか、ソニーとか、グーグルとかに絞って調べてくれるわけです。
まあ、これくらいならレビューサイト的なものを見れば手に入る情報ですが、ここからが本領発揮で、
「じゃあそれぞれの会社の製品の安全性を考えたいと思うから、情報漏洩があったとかセキュリティアップデートはどこまであるとか調べてください」
といえば、ばばばと調べて見せてくれるわけです。
これが結構便利で楽です。こういうものを調べて買う人は結構いると思いますが、調べていってもバイアスがかかっているので、「やっぱりこの企業は危ないんだ」とか思ってしまうとそれを確実にするような情報ばかり集めてしまいます。(そういう意味の単語があったと思うが忘れた。このカッコ内を適切な単語に置き換え)
こういうバイアスがAIに全くないわけではない(かもしれない)ですが、少なくとも人間側はクリーンなわけなので、一斉に様々な会社で同じような事案が列挙されれば、自分で調べるよりかはマトモに比較できます。
Googleの代わりになるのか
PerplexityはGoogleへの挑戦者でありうんたらかんたら!
という話ではなく、実用レベルでGoogleの代わりは務まるのか、という話をしたいと思います。
結論から言うと使い分けだと思います。
(検索エンジンにかかわらずなんでもそうですが)
Perplexityの一番いい点は、
「○○を教えて!」
といえば、まず結論が返ってくるところです。
これはGoogleとははるかに違います。
Googleだったら、答えがありそうなサイトを見つけたら、それをクリックして眺めて確認して、となりますが、Perplexityではこれがカットされます。
これはすぐに調べたいときにはすごく便利で重宝する機能ではありますが、同時にGoogleに軍配が上がる点でもあります。
これは何かというと、答え以外も見たい場合には不向き、ということです。
もっと低レベル(低階層)の話にするならば、
GoogleからPerpplexityへの新しい検索方法は、図書館からネットと一緒。
であるということです。
ネットで何でも調べるな!図書館行け!とは昔はよく言われていました。
今ではみんな早く情報が欲しいのでネットを使います。
そして今度はネットの中でも、Googleを使ってあっちへぶらぶらこっちへぶらぶらとせずに、Perplexityがあればぱっと答えを知れるということです。
欲しい情報へアクセスするまでの時間が短縮されて行っているわけです。
ここで、先ほどのGoogleに軍配が上がる要素でもあるという話に戻ります。
図書館とネット検索の比較はわかりやすいので、このまま続けて説明していきます。
図書館とネット検索で、図書館に軍配が上がる要素は何でしょうか。情報量、スピードでは全くかないません。利用しやすさも負けています。
図書館がネット検索と比べて最も価値がある場所は、
「暇つぶしの場所になる」ということです。
レポートを書くのも、勉強をするのも、ネット検索をした方が早いのは明確です。どう考えても図書館でレポートを書くのが早いわけがありません。
図書館は何をしに行くところかといえば、それは意味もなく行って、ジャンルとか何も考えずに片っ端から本棚を眺めて面白そうなものを手に取って読む、という人が多いのではないでしょうか。
Perplexityが登場したことで、Googleはこのレイヤーになりました。どういうことかというと、サーフィンするにはPerplexityと比べればGoogleのほうが向いているということです。
もちろん図書館のほうがGoogleよりもサーフィンは楽しいですが、図書館よりも楽しいサーフィンは旅行です。
現地に行って情報を得て、本にするという手段があるならばひとつ前に戻った方が面白いです。
思想や技術の本ならば、大学などの講義になるのでしょうか。
こちらの方が面白いです。最近はYouTubeにも大学教授の講義の動画が上がっていたりしますね。
少し話がズレましたが、Googleと比べれば、Perplexityはサーフィンに向いていません。聞きたいことがあって初めて使うものなので、意味もなく訪れたものははじき出されます。
最初のプロンプトのサジェストがあったり、一日一回ニュースの通知をしてくれますが、Gooleニュースをサーフィンしている方が楽だし楽しいです。
まあこれは現時点での話なので、Perplexityが逆にキャラクター型の対話AIに組み込まれた場合は、ラジオのように使うことができるかもしれないですね。「ニュース教えて」「わかりました。今日はこれこれで~~」「興味ないから、別のにして」「わかりました。~~」といった感じになれば面白そうな感じがします。
終わりに
Perplexityは調べものをするときは非常に有能です。Google検索を上回ったかどうかは知りませんが、とにかく知りたいことを早く知れます。
しかし、だらだらと情報を摂取したいときには不向きです。
Googleのほうがやりやすいと思います。
ブログとも記事とも差がつかないようなガジェット記事をだらだらと読むのは、Googleニュースから行くのが楽です。
ソースとなるリンクも示してくれますが、出所の証拠でしかないので、あまり目立ちませんし、飛ぶこともあまりありません。
調べものはPerplexity、サーフィンとかにはGoogle、というスタイルが使いやすいかなと思いました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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