逃げ場所は、必要

地方しごとから、東京に戻るのは
午後10時頃
車内はどの顔も疲労困憊
吊り革をもつ手が揺れて
座席の隣合わせの見知らぬ男女は
お互い、もつと距離を開けろと
顰めっ面 
みんな疲れ切ってる
みんなスマホを手にしてる

8割いいや9割のひとは
運転手付きの高級車でなんて
帰宅できない
でもまだ帰る家はある

そうではない
子供たちや高齢者もいる
不法な夜職や犯罪に安易に走るひとも。

銀座の白昼強盗
見知らぬ若者たちとは
映画ではないのだ

逃げ場所がないと
辛いなんてもんではない
一か八かなんて無謀でもない
それ以下 
親に出てけと言われた 
それで、闇バイト
女子は、特定スポットに立つ
選択肢は絶望

自殺する若者や高齢者が
増えてると医師会の会合で聞いた 
逃げ場所がないと
どうすればいいんだ
両親のものに帰りなさい

そう言われても行き場所がない
と誰に相談するのか
いまの日本で成功するとは何か
生きてくだけでも、しんどい
政治家と行政は相変わらずだ

ハード面は地方にいつても
駅前開発は進んで驚くほど
地下街もよくなつたが
タクシー乗務員は高齢化して
年金なんかではとてもとても
60才代のドライバーさんから
多く聞かれる

それで
新しい日本人をつくると
云われても、なんだそれは。
子供たちは、受験戦争だけではなく
未来の生き方の模索をする
授業を増やしてもらいたい
そのためには教諭の年収と
待遇改善をしなければなり手がない

昭和から平成
令和になり、より不安定で
複雑な日本社会を痛感する
中高年の、働き方改革が
より生活不安に繋がつてる
労働時間が減るのは、収入減に
繋がると、みんなは別の方向に
いく
真面目に思考することは
ダサくないよ
ふざけてる事がウケるとは
限らない
逃げ場所の選択肢は必要

助けてくれ
助けてくださいと
声をあげられる仕組みが
まず必要
何とかなりますよ
まだまだ、半分以上
いいや、もつと日本には
義理人情も助けあいの
ひともいる

そう信じてます


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