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長野県の体感治安は、恐怖レベルである・・・かな?

春の兆しがする田んぼ道からの緊急レポートである。

長野県への移住を考えているあなたは、この現状をよく考えて、賢明な判断をねがいたい。

あなたは、長野県で春の草花に囲まれて、安心した生活ができると思ってないだろうか?

長野県では犯罪は少なくて、穏やかに暮らせるとおもってないだろうか?

否。

私が長野県へ移住して、ほどなくして感じたことは「なんて治安がわるいところなんだ!」という衝撃だった。

今では、恐怖に震えて暮らしている。
枕元には棍棒を置いて、いつ賊が侵入してきてもいいように備えている。

そりゃ、東京に比べたら、事件の発生件数も少ないだろうし、凶悪犯罪だって少ない。

しかし、私が述べているのは『体感治安』となる。

1万人が暮すところで3件の犯罪が起きるのと、100人が暮すとこで3件の犯罪が起きるのだったら、同じ3件でも、後者のほうが治安はわるく感じる。

この『体感治安』は個人の主観なので数値では表せない。が、治安を担う警察もマスコミ発表で使う語句である。

長野県に移住してからの私の体感治安はどうかといえば、悪化の一途を辿る。

1000万人が暮らす東京の30年よりも、200万人が暮らす長野県の3年のほうが悪化が加速している。

もっといえば、1500万人が暮らす首都圏の生活よりも、5000人が暮らす長野県の寒村の生活のほうが、体感治安は恐怖レベルに達するに至っている。

どうしてなのか?

たとえばだ。
畑で二十日大根の芽など間引いていると、ピンポンパンポーンなどと、各辻に設置されているスピーカーから役場の広報が流れる。

何事かと聞いていると「不審な電話がありました!」「悪質訪問販売業者が出ました!」という内容ばかりである。

夕方になって、畑の真ん中に1輪車を置いて帰ろうとすると「泥棒に持っていかれるよ」と通りかかりの人が言う。

庭先に脚立を置いたままだと「泥棒が使って2階に入られるよ」と近所の人が言う。

おわかりだろうか?

この怖さ。
体感治安のわるさ。
二十日大根など、どうでもいい。

比べるとわかりやすいだろう。
あの中央線の高円寺の『オリンピック』のあたりで、自転車に鍵をかけてなくて盗られたことがあったが、恐怖までは感じなかった。

腹は立つが、鍵をかけてなかったし、どこか納得はある。

高円寺の『純情商店街』で、走って逃げていた万引き犯が捕まったのを目にしたときもそうだ。

「いやだな」とは思うが、一方で「高円寺なんだなぁ」と風物詩を見た気がして、とても恐怖までは感じなかった。

そういえば。
高円寺の青梅街道沿いでコンビニ強盗もおこったが、30分後には通常に営業していたので、恐怖までは感じなかった。

東京では強盗ですら気を遣っていると、警察の対応も早いと、むしろ安心を感じていた。

対して、こんな中山間部の田んぼと畑しかない寒村に、わざわざ夜にやってくる泥棒や強盗なんて、盗賊団みたいで、普通に怖い。

そもそも、掘っ立て小屋みたいな家ではないか。
そんなところにくる泥棒なんて必死すぎて怖い。

あげくだ。
『イセキ農機』とドアにある営業車が迷っていたので親切に教えてあげると「泥棒が様子を見て回っているかも」という話になる。

さらにだ。
「猫を撫でたい」という小学生の女の子がいたので、庭先で撫でさせてあげていた。

女の子は、少し離れた地域から自転車できていた。
すると「もしかしたら親が泥棒で、子供を使って情報を集めているかも」という話になる。

東京で30年暮していても、これほど泥棒の話にならない。
体感治安としては、盗賊団が駆け回っている状態。

このレポートを作成している今だってそうだ。
役場の広報のスピーカーからは「90歳が行方不明となりました!」と朝から連呼して放送されている。

本当に憂鬱。
状況からいえば、90歳は盗賊団に誘拐された可能性が高い。

とはいえ。
個人の範疇で、体感治安を決めつけるのは早計である。

長野県移住ジャーナリスト(自称)として、確かなエビデンスは示さなければならない。
少なくとも100の事例は必要となる。

私は、独自調査(中学の同級生との飲み)に着手した。
すると、どこの家でも似たか寄ったかの泥棒話がされている事実をキャッチした。

なるほど。
大正元年生まれの祖母も「嘘つきは泥棒のはじまり」とか「人を見たら泥棒と思え」とか「夜に口笛を吹くと泥棒がくる」と、なにかと泥棒だった。

体感治安がわるいのは、長野県人の閉鎖的で偏狭な体質からくるのかもしれない。

公平にとらえるとすればだ。
郡部の寒村の者は、犯罪への免疫がないからかもしれない。
テレビニュースで、むやみに煽っているからかもしれない。

現在でも、この『長野県体感治安問題』は調査中である。

残念だ。
今回のレポートは、私の力不足は否めない。

安心感からの長野県移住の可否については断言できない状況、というわけか。

代わりとして、このレポートでは、安心感をもって長野県に移住して暮らせるための最善策を申し上げたい。

それは『武装化』しかない。

だからといって、ボウガンを所持するなどの、安易で非合法な武装化は推奨できない。

一例ではあるが、家の周りに鉄条網を張り巡らすとか。
いや、それくらいでは、彼らは線を切断して侵入してくる。

すべての窓に、鉄格子をはめ込むのは欠かせないだろう。
底に竹ヤリを逆立てた落とし穴なども有効だ。

長野県では、そこまでやらないと安心感がある生活が得れないというのは、客観的な視点にも適うだろう。
二十日大根など、のんびりと間引いている場合ではない。

え・・・
もう、夫婦で移住した・・・
移住したばかり・・・

であれば、すぐさま奥様の完全武装化も必要だ。
とりあえずは、棍棒を用意しなさい。

今からでも『コメリ』に走ってツルハシの柄を買ってきて(20時まで営業している!)それを棍棒として、夫婦で一緒に「ハイィィッ!」と振り下ろすところから訓練すべきだ。

まさかとは思うが。
もし奥様がチワワや猫など飼っているのならば、すぐさま『ジモティー』で誰かに譲渡して、屈強なドーベルマンを2匹ほど飼うのがよかろう。

だってね!
安心な生活のためですよ!

チワワが噛みつきますか!
猫が吠えてくれますか!

今夜にでも盗賊団がやってくるんです!
悪徳商法軍団だって明日には来るんです!
国際詐欺組織も暗躍しているんです!

長野県の警察なんて、いつ来るのかわからないですよ!
どれだけ東京が治安がよかったのか、思い知りますよ!

まあ、とにかく落ち着いてほしい。
力説してしまったが、体感治安については、優秀なあなたは当然にして理解していると思われる。

つたないレポート(駄文)をお許し願いたい。

まさか長野県への移住を考えておきながら「セコムしないとだな」といってるような、すっとぼけた方ではないはず。

いずれにしても、これらの極秘レポートによって、私の身辺には危険が迫りつつある。

長野県移住推進一派から、極秘に連行され尋問されるときは、刻々と近づいてきている。

それでも私は、移住希望者の不幸をくい止めるために、長野県の実態をレポートしなければならない。

ぜひ、その意気を買い、調査費用として8,000円ほどのサポートをお願いする次第である。
なんなら、キリのいいころで10,000円でかまわない。

誤解がないように申し添えるが、調査費用であって、決して中学の同級生との飲み代ではない。

とにかくもだ。
長野県に移住するのは、私の独自調査が終了してからでも遅くはない。

レポートの続きを待たれよ。

大俵一平


レポート作成に使わせていただきます。 ありがとうござます。