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【番楽舞】「民俗芸能」にご興味のある方、よろしくお願いいたします。

民俗芸能は、人から人への口伝が主で、その多くは生活者の地縁で営まれてきました。現在の過疎・少子高齢化を踏まえると、これからの多くの集落には芸能を受け継ぐ次世代はいません。


片田舎の芸能ですが、このご時世において、私の知っている限りの知見、資料について、地縁を超えて共有したいと考えるようになりました。次世代のいない地域の芸能がネットを通じて誰かに受け継がれる可能性はあるのか、あるいは、もっと違う何かに昇華するかもしれない、という微かな望みです。


芸能の種類としては「番楽」です。奥羽地方(青森県、秋田県、岩手県、山形県)の主に秋田県と山形県北部に伝わる芸能名です。
「番楽」とは”舞”であり”踊り”です。太鼓や笛、鉦で囃され、旋回し、飛び跳ね、舞台を強く踏みつけるといった所作を繰り返します。娯楽であり、祈祷の舞踊です。その始まりは山伏、修験者と言われています。
このnoteでは、白神山地の麓、日本海に面した秋田県能代市二ツ井町、その一つの集落である富根地区に伝わる「番楽」について色々と思考しながら紹介していきます。秋田県無形民俗文化財指定時(昭和58年)の名称は「富根報徳番楽」となっています。全国的に有名な種の芸能でもなく、特別にすばらしいという評価を聞いたこともありません(笑)。ここに生まれ、機会に恵まれ、今も好きなので踊っているのです。


民俗芸能研究者の方々の資料なども参考にしながら、継承者としての視点や思いなどを含め、色々な角度から紹介していきたいと思っています。また、ネットを通じて、誰かへ、後世へ、伝えるとすればどういった説明や資料、動画といった素材が必要なのかという観点からも、ネットを通じた実技伝承、ワークショップと位置付けて、色々と試行錯誤していきたいと考えています。ご興味のある方は、是非、よろしくお願いいたします。

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