クチナシ

歪に積み上げられた積み木
片目の取れた熊のぬいぐるみ
直したら治す度ボロボロになってく
戻れない不器用な日々

突然現れた傷ついても
甘く煌びやかに咲き誇る
雨にも負けないクチナシの花のように
眩しい僕になれますように

この右手を離さないで
この涙を見逃さないで
大丈夫だよ僕の答えは
僕だけが持っている

幸せと不幸の中で生きていて
酸素を探し息を吐くしか出来なくて
なんでなんでなんて泣いてる
僕は僕だけだから美しいんだ

浮かんでは沈んで消える小石
課題の残った夏休みのままで
引き返したらダメだった、ボロボロになる
返してと日々に嘆いた

この右手はどこにあるの
この涙はなんで流れる？
ごめんねの相手は
誰に言うんだったっけ

期待をしなければ傷つかない
希望を見なけりゃ失望しない
そんな地獄から抜け出したい
夢を見てしまったから

呼吸を殺してでも歌い続けて
この瞳に映る全ては素晴らしい
生きて息して生き続けている
僕はここにいるよ


た