1001.マーケターと数字プレッシャーのほどよい関係

結論から言えば、休むときは休むが、その前にめちゃくちゃ考え、行動して、ヒントの糸は掴んでから休むのが良いと思う。

考えるようになった背景

中国で人気を博したある小説を読んでいた。その小説は宇宙戦争の話で、宇宙戦争を予防・または宇宙戦争で勝つために、戦略のすべてを任された4人の地球人が出てくる。

彼らには地球を救う使命を果たす責任と、その責任を果たすための資金や資源を使う権限を与えられる。

ハイプレッシャーにさらされた4人のうち一人は、その責任から逃げることを考えた。与えられた権限を使って、北欧の自然豊かな田舎で別荘生活を送る。

数年後、その別荘生活の間にも、ゆるく考え続けていた宇宙戦争回避の方法を実行に移す。同じく宇宙戦争回避・宇宙戦争勝利のために重要な責任と、権限をあたえられた残りの3人は、プレッシャーによって考え方などが狂ったり、危機に直面して自殺したり、多くの人の反感をかって暴行を受けて殺されたりした。

上記の話は小説の中でごく一部のシーンにすぎない。

しかし、このシーンを読んで「自分がプレッシャーを感じている時は、実は適度に逃げるのが正しいプレッシャーとの付き合い方なのではないか」と考えるようになった。

数字のために「とにかく行動」は正しいか?

サラリーマンとして数字責任を背負っていない人間ほど信頼できない人はいないし、一方で責任につぶされるほど自己コントロールが甘いのも考え物だ。

とにかく行動するのは、いいことのように見えるけど、実は行動は一番、最後の最後で逃げる言い訳になりやすい。「これだけやったけど、数字目標は達成できませんでした」と。達成できなければその行動は意味がないのに。

行動するならばその前に、その行動で成果を出せるのか、これでもか!というほどよく考え、計画し尽くすべきだ。

数字プレッシャーを忘れる時間を作る

今回は特に適度にプレッシャーから逃げることについて書きたい。私のようにプレッシャーにさらされると、丈夫な体、健康な精神を駆使してずーっとそのことを考え、動く人がいる。

これはうちの親もそうなので、完全に遺伝だ。しかし、楽しくて没頭していてもいずれ体や精神にガタはくるし、一緒に住んでいる家族からしたら迷惑である。それに、だんだん仕事だけに偏った考え方になってくる。

そんなときに冒頭の中国の小説を読んで、プレッシャーにさらされたなら適度にプレッシャーから自分を解放する時間が必要だったのか、と気づいた

たとえば、冒頭の小説は宇宙戦争の話だったから、責任の規模も大きくて、プレッシャーから解放される期間は数年に上ったし、北欧でのびのびしていた。

我々のようなサラリーマンなら、まさに土日のうち1日くらいリフレッシュしたらいいのではないだろうか。

休む前にやるべきこと

さて、「1日くらいリフレッシュしなはれ」と書いたあとで矛盾するようだが、数字プレッシャーと向き合う者として、休む前に、やはりとにかく「どうすればその数字が達成されるのか考え抜く」「行動しぬく」ことは推奨したい。

冒頭の小説で、ハイプレッシャーにさらされた主人公が、現実逃避のため数年単位で北欧暮らししていたことを述べた。

しかし、実は彼は、地球人を救う責任を負わされる数年前から、「どうすればこの宇宙戦争を回避できるのか」を考え、ヒントを掴んでいたのだ。

だから、いきなり大きな責任を負わされ、現実逃避している間も、ヒントを元に正解へ向かって思考を整理していった。しかも現実逃避中にリフレッシュされた心と体と頭で、だ。

よって、休むときは休むが、その前にめちゃくちゃ考え抜いたり、行動しぬいてヒントの糸は掴んでから休むのが良いと思う。

おわり

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