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卒制を頑張りすぎてキャパオーバーになり独房に入った後3週間入院した話

学生生活が終わりを迎えようとする今、私はいつか国語の授業で読んだように虎のようになる経験をしました。はじまりは卒業プロジェクトを頑張りすぎたことでした。どうしてキャパオーバーになったのか、どのような状態になったのか、そしてこの経験からみんなに伝えたいことを記します。卒業プロジェクトの内容についてはこちらをご覧ください↓

風邪を引いても休めなかった

私の卒業プロジェクトには大きく3つ締め切りがありました。1月末の論文提出、2月頭の作品発表、2月半ばの作品展示です。

私は1月半ばから風邪を引いていました。喉の痛みからはじまり、咳が止まらなくなったり、声が出なくなったりしました。1,2日寝て過ごしましたが、論文が上手くいっていない不安もあり、十分に休むことができませんでした。2度も病院へ行ったものの風邪はなかなか治りませんでした。

それでもなんとか提出を終えると次は発表がありました。私はこの学内の講評会を自分の中での1つのゴールとしていました。論文提出後休むことなく、発表に向けた作品制作に取りかかりました。発表前日の夜になってもまだ納得のいくプレゼンができておらず大号泣するほどギリギリな状態でした。

そして迎えた発表当日。命をすり減らして取り組んだ結果、私は生まれて初めて全力を出せたと思うようなプレゼンができました。しかし、打ち上げで湯豆腐しか食べることができないくらい身も心も弱っていました。1つのゴールを迎えたものの、発表の興奮がさめず、寝不足が続いているにも関わらず眠れませんでした。また、胃の調子が万全でなく栄養のある食事をとることもしばらくできていませんでした。

次の締め切りの卒業制作展を前に一度休もうと実家に帰りましたが、それでもなお眠ることができず、正常な判断能力を失って暴走しました。両親は私を精神科の病院に連れて行こうとしましたが、私はそれを拒み、親が呼んだ救急車にも乗ろうとしませんでした。救急車は外傷もなく嫌がる私を無理に連行する権限はないらしく、パトカーが呼ばれました。私は警官に連れられて独居房に入った後、躁鬱病だと診断されて入院することになりました

色々なことが信じられなくなった

入院する前に睡眠不足で判断能力がなくなっていたとき、私はFacebookの友達かもに出てくる人に友達申請を送りまくったり、Twitterで普段タイムラインでよく見ていた人に一方的にメンションしまくったりしました。それは、身近にいる人のことを信じられなくなっていたからです。

卒業プロジェクトが終わって長い鬱を抜けで躁状態になった私は、普段はやらないような挑発的な文章をSNSに投稿していました。私は投稿を面白いと思っていたのですが、周りの私をよく知る人たちには心配されてしまいました。自分が面白いと思っていることを面白がってもらえないことが悲しく、私らしいかどうかで判断しない、遠くにいる人に面白さのジャッジを頼もうと思ったのです。

卒業プロジェクトの佳境と同時に、就職先に関することで急な連絡を受けたことも、私を混乱させた要因の1つでした。地方に住む予定でしたが、その話がなくなったのです。どのような状態になったとしても自分の身を自分で守らなければいけないと、他人に頼ることができなくなっていました。

また、実家に帰って両親の衰えを感じたことも、私を不安にさせていました。コロナへの不安や政治への不安。様々なことが信じられず不安が募ったことで、私は爆発してしまいました。

健康より大切なことはない

今回卒業プロジェクトを頑張りすぎてキャパオーバーになり入院した経験から、みんなに伝えたいことが4つあります。

◎風邪を引いたら休もう
心まで狂う前に体からのSOSが出ていました。体の声をよく聞こう。

◎精神科にいってみようと思ったらすぐに予約しよう
精神科はなかなか予約が取れません。今から予約を取っておこう。

◎恥ずかしがらずに助けてと叫ぼう
弱さを見せることは恥ずかしいことではありません。みんなに助けてもらおう。

◎今いる場所で生きのびなくてもいい
今いる場所が合わないと感じたら他の場所へ行きましょう。場所は一つではない。

社会に出る前に健康の大切さに気がつけて本当に良かったと思っています。これからは健康第一で程よく頑張っていきます。

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