見出し画像

【読んだ】英語ネイティブ脳みそのつくりかた(白川寧々)

結構前にSNSでつながりのある教育関係者の中で話題になってた本。
昨年末、著者の白川寧々さんの記事を読んで「この人の英語本は面白いかもしれない」と思ってようやく読んだ。記事はこれ。

「英語はツール」という言葉の意味

過去英語教育の話題でたびたび出るワード。
英語は自分のやりたいこと、叶えたいことのために使えるといいよね~的な文脈で出てくることが多かったように思う。
この本はそのメッセージがもっと強烈。前書きでこんなことが書いてある。

私は、英語習得を「日本では自分は平凡だと思っていた人がユニークに輝ける可能性」の文脈で語りたいし、示したい。

彼女がこの本で紹介しているメソッド「ネイティブマインド」は一言で言うと、英語+リーダーシップ教育。ただのツールではない。このリーダーシップも、エリートのための、という意味ではない、

これからの世界を生き抜くための武器としての英語習得プログラム「ネイティブ・マインド」は、既存の英語教育に不満を持ち、社会の在り方に不満はあるが、「そういうもんだ」とあきらめかけている、すべての日本人を自由にするためにつくられたからだ。

ここまで読んで、後のメソッドの部分は一気に読んだ。
読み飛ばしてるところも若干あるけど、以下個人的にいいなと思ったところ。

【ネイティブ・マインド】やってみようかなポイント
①ルー英語のすすめ

これは、自分の生活圏のものを英語で見るやり方についての話題で出てきたこと。頭の中でこれを使ってぼやいてみることを勧めているのだけど、例として挙げられている文章が

「The bed frameが古くなってきたかな」
「Outside of the windowはいい天気だ」

見事にルー。

分かるところからとにかく英語にすればよくて、分からないところは日本語でもいい。やるうちに身の回りのものを英語で何というか考えるようになる。
ということらしい。

これ、実は経験がある…
学生の時に3週間イギリスとアイルランドに行って、ちょっとだけ語学学校にも通って(もうほぼ観光のレベルだけど)帰国してその時のことを文章にしたら、もう見事にルーだった。こっぱずかしいので後から読めたもんじゃなかったけど、しばらくは英語の脳みそが残ってたし、残す努力もそれなりにできた。
本にも書いてあるけど、一緒にルーになれる仲間がいるとだいぶモチベーションを維持しやすいと思う。このこっぱずかしさは日本人にとって最初にして最大のハードルな気がする。

…誰かやりませんか?笑

やってみようかなポイント
②SiriやAlexaで自分の英語通じるかチェック

こっぱずかしさはだいぶ緩和される方法。
日本語でもあったよね、Siriとのシュールな会話まとめ、みたいなの。https://matome.naver.jp/odai/2137604636108016801
あれを英語でやると。

やってみようかなポイント
③3 Point Game

ロジカルシンキング(論理的思考)のトレーニング法として紹介されてるのがこれ。
とにかく早く!難しく考えない!がミソ。
例として

マックとモス、どっちがいい?
自分の意見とその理由3つ1分以内に挙げて!

わかりやすーい。簡単ディベートごっこだ。

著者は、デューク大学に入ったばかりの頃に受けたカルチャーショックについて書いている、日本においてはロジカルシンキング=深いというのが美徳というかよいこととされているような風潮があるけど、それ以前に大事なのはスピードと明快さ、とのこと。いろいろ頭の中をこねくり回した結果、内容を詰めすぎて何が言いたいのか意味不明になったら、それはロジカルじゃない。これは自分も思い当たる節がめっちゃある。反省。(本文中では中央官庁の政策系文書が例に挙げられてました…それもわかる…)

世界をどう変えたいかって話をしよう

最後に、ネイティブ・マインドのStep 6としてこんな見出しの章がある。著者のもとで英語+アントレプレナーシップ(起業家精神)体験プログラムを10日間ほど受けた高校生たちがシリコンバレーなどの投資家たちに向けて自分のアイディアを発表した時の話。これはぜひ本で読んでみてください。

我が子には、取り立てて英会話をやらせたいとかそういう気持ちはなかったけど、英語をツールとして自由を手に入れられるようになってほしい。
自分の父親が20年近く前に「お前のミッションを果たせるのであれば、とりあえずこの地球上ならどこにいたって構わん」と言ってくれたけど、いつか我が子らにもそう言ってどこにでも送り出してやりたいから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?