”巧技台アンバサダー”おっしーが考える「巧技台」とは。
みなさんはじめまして!!NPO法人presentsのおっしーです!!
遊具を使ったあそびを研究するPlayset Labo。このプロジェクトの中で、巧技台アンバサダーとして連載を担当することになりました。
まずは私の自己紹介と巧技台への想いをお話させていただきます。
○自己紹介
その傍ら、NPO法人presentsという団体で子どもの身体づくり事業を中心に活動しています。
具体的には巧技台を使った体操教室や保育者向けの巧技台の使い方講座、Instagramでの子育て層向け情報発信などを行っています。
○巧技台への想い
私が巧技台と出会ったのは3年前にTwitterで流れてきたオオニシ体育株式会社のツイートを見たことがきっかけでした。
第一印象は「なんだ?このワクワクする空間は!?」でした。
NPO法人内で「これは会社の人に会って話を聞きたい!」ということで実際に会社へ出向き色々とお話を伺いました。
巧技台は、イメージ通り子どもがワクワクしながら運動でき、かついろんな動きを引き出せる素晴らしい遊具だということを知ることができました。
一方で幼児期運動指針に掲載され、巧技台の保育施設シェア率約70%にも関わらずあまり活用できていない園が多いという現実を知り、これは専門職としてお力になれることがあるのではないかということで一緒に活動させていただくこととなりました。
巧技台に関わらせていただく中で保育者さんの、子どもが喜ぶためのアイデアの多さに感銘を受けました。私はそれにもう一つだけある考え方を加えればより子どもたちの可能性を引き出せると考えています。
それは
〝言葉で言わなくてもそうしたくなる環境を作ること〟
「跳び箱はこうやって手をついて足を開いて飛ぶんだよ」「投げる時は反対の足を出して身体をひねって投げるんだよ」子どもがうまくできないとき行ってしまいそうなセリフです。
しかし、これは誰が決めたのでしょうか?
これは大人がこの課題をクリアするために一番効率が良いと思われていることなのです。でも大人と子どもでは手足の長さ、これまで経験してきた動きのバリエーション、筋力など何もかもが違います。
それなのに大人と同じことをしようとしてもうまくいかないし自分で動くイメージすらできない。それでも強要されるとつまらなくなったり嫌いになったりします。
そして、子どもたちの可能性が広がるときというのは試行錯誤しながら一番自分にあった方法を見つけたときです。
もちろん、大怪我につながるようなことであれば決まりごとを決める必要はありますが、ビームの渡り方や台の登り方に関しては「こうやるべき」というものはありません。
むしろ子どもたちが自分の置かれた環境から一番良い動き方を選択することが大切です。見本を見せることもよくありますがそれ通りにやらなくてもいいのです。
それよりもこう動いて欲しいという動きを自然としてくれるような環境を作ってみて、そうならなかった時にその子が取った行動を尊重し、なぜそのような動き方をしたのか考えることが大切だと思います。
これがその子が課題をクリアするためにやったこと、クリアするまでの過程を認めることにつながります。
子どもの周りにこのような人がいることで子どもの自己肯定感が上がり、身体を動かすことが好きになったり色々なことにチャレンジするようになったりします。
巧技台に関われば関わるほど運動能力だけでなく子どもの心も育む道具なのだと実感します。
子どもたちには巧技台遊びを通して
「自分の行動が小さなことでもいいから周りの大人に認められる」
こんなことをたくさん経験して欲しいと願っています。
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