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ミネソタ州って…?

3ヶ月後に迫ったアメリカ合衆国大統領選挙で、民主党の副大統領候補として登場したティム・ウォルズは、現職のミネソタ州知事です

ティム・ウォルズについては直前の記事に書いてみました


じゃあ、ミネソタ州ってどんなところ?ってやっぱり思いますよね

どこにあるの?
どんな歴史があるの?
どんな気風なの?

日本語のWikipediaは使えないと、前の記事でも悪評が高いとされていることを指摘しましたが、ミネソタ州についても案外よくわかるものになってます


個人的には、まずはカナダ🇨🇦との国境にある中西部と呼ばれる地域にある州で、連合王国から独立した当初から合衆国の諸州の一つであり、故にネイティブ・アメリカンの人たちとの関わりが、良い悪いを含めて豊富にあることは押さえておきたいところですね

こういうケースでは、特に人に注目してしまうので、ネイティブ・アメリカンのことはとても重要と考えます

事実、そのことはハリスとウォルズが正副の大統領に選出された場合には、現副知事でありオジブエ先住民であるペギー・フラナガンが繰り上げにより、アメリカ初の先住民女性の知事となることにも現れています



そして、自分もそこで知ったから偉そうなことは決して言えませんが、クリント・イーストウッド御大が監督と出演をした大傑作である『グラン・トリノ』(2008)の主役であったモン族が多く集まる州でもあります

ベトナム戦争時に、米軍側に味方したモン族の人たちは、ボートピープルとして、或いは紆余曲折を経てアメリカ合衆国🇺🇸に渡り、独自のコミュニティをつくりながらも合衆国の一員となっていることは、映画に描かれた通りと見てよいでしょう

勝手に引かれた国境に関係なく、インドシナ半島あたりにかけての山奥で暮らしていたモン族は、漢民族からはミャオ族(この名称自体が蔑称)と呼ばれ蛮族扱いされてきた歴史があり、中華人民共和国🇨🇳に対する反感から米軍に味方をした面は否定しがたいとも自分は感じますが…

一括りにはできない複雑な事情を持つ人たちでもあり、あまり知られていないのですが、もともとモン族の人々が暮らしていたアジアの現地では、実はキリスト教信者の比率が高いことを知った時はかなり驚かされました

立派で美しい都会的な街並みがそこにはあります

施設に入った亡き母の付き添いで通い始めた、日本基督教団桑名教会のとある信者の方から教えていただいたことです

自分ごときではなんとも言い難いものを抱えているモン族についても、Wikipediaにお任せしますのでご了承ください…

一方で、合衆国におけるモン族を知りたいならば、先述した映画『グラン・トリノ』は最高級の教科書と言ってもよいと思いますので、未見の方がおられるならば是非にとお薦めしたいです

イーストウッド監督作品としても、最上レベルの出来栄えなので、観て損することは一切ありませんしね


クリント・イーストウッドは熱心な共和党支持者としても知られていますが、映画創りに関しては自身の政治観とは一切関係なく、自身の作品に向けられた批判に対して、映画の中身で言及して回答するというような、個人的にはイヤな言葉なんですけど「メタ視線」というか「自己言及的な作品つくり」を常に感じさせるとても優れた映画人であり、実は大ファンなんですよね🙂

『ダーティー・ハリー』の頃から一貫していますから、それが彼の映画の本質と言えるとも思います

『グラン・トリノ』も、自身が演じてきた主人公を、またはステレオタイプなアメリカ🇺🇸のイメージを、転換させてくれる内容になってます


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