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アイデアを形にするコツ② :できて当たり前の目標設定

こんにちは。企画プロデューサーの大木と申します。

やってみたいことがあるのに、なかなか一歩を踏み出すことができない。
アイデアはいろいろ浮かぶけど、それがアイデアのままで終わってしまう。
そんな皆さまに向け、「アイデアを形にするコツ」や「企画づくりのノウハウ」をご紹介しています。

前回の記事では、「まず0を1にする」という行動の技術について書きました。
今回は、最初に行う目標設定について、私が意識していることを書いてみたいと思います。

何かをはじめる際、私は、「こんなに簡単なら、できて当たり前!」という目標を設定します。
時間がかからずできること。
お金も、もちろんかからない。
そういうものを、「0を1にする時の目標」として設定しています。

頭の中に、実現と達成のイメージが鮮明に描けること。
言い方を変えれば、どう行動すれば良いかのイメージが明確に持てること。
それが、最初の目標を設定する際のコツになります。

前回の記事でご紹介しましたが、「本を出したい」と思う私が最初に設定した目標は、「ノートを1冊買うこと」でした。
これならためらうことなく、すぐに行動に移すことができます。
頭の中に、どう行動すれば良いのかの具体的なイメージが描けるからです。

※実際は、ノートを1冊買うだけでも少々苦労しました。どんな色がいいのか。大きさはB5とA4のどちらがよいのか。リングつきがよいだろうか、など。店で15分以上も悩んでしまいました。(笑)

最初の一歩は、小さければ小さいほど良い。
これは私が常に意識していることです。
ストレスなく、プレッシャーを感じることなくできること。
何かを形にするために踏み出す、身の丈にあった小さな一歩。
大きな一歩は、勇気がいります。
でも「できて当たり前」と思えるような小さな一歩なら、気軽に足を前に出すことができます。
そのようなことから取り組んでみることが、大切だと思うのです。

最初の一歩の事例

【O君の事例】
大学生時代、「ユニークな活動をしている学生同士がつながる場づくり」を行っていたO君。
学内では、仕掛け人として有名な存在でした。
彼が最初に行ったことは、「飲み会で、自分の思いを人に伝えること」でした。
大学の中には、面白いことに取り組んでいる学生がたくさんいる。
でもその人たちが横でつながっていない。もったいない。
彼らの取り組みに興味を持つ生徒も多くいる。
しかし、興味はあるがなかなか接点がつくれないでいる。話すきっかけがつかめないでいる。そこで、
「みんなが集まり、気軽に話ができる〝きっかけづくりの場〟がつくれたら良いと思うんだけど、どう思う?」
そんなことを、隣に座っていた同級生に話したそうです。
飲み会で、(酔った勢いを借りて)自分の思いを少し人に話してみる。
これがO君の、最初の一歩の行動でした。できて当たり前の小さな一歩でした。

【Iさんの事例】
女性起業家として、約5000名の受講生とともに研修の事業を行っているIさん。
自らの体験をベースとした子育て技術は、多くのお母さんたちの支持を得ています。
起業前は専業主婦だったIさん。
ママ友とのお茶会で自分の子育てノウハウを話したところ、「それ、すごく参考になる!」と大喜びされたそうです。
Iさんの話を聞きたくて、どんどん増えるお茶会のメンバー。
その後Iさんが行ったことは、お茶会の延長のような「小規模な育児サロン」の開催でした。
今の自分の身の丈にあった、小さな一歩を踏み出した瞬間です。
それがIさんの「できて当たり前の小さな一歩」でした。

【私の事例】
私は東京で、若い栃木県出身者が集うコミュニティを、リーダーとして立ち上げました。
出身者が集まる交流イベントを皮切りに、栃木県ゆかりの店での食事会、餃子をテーマにした試食イベントなど、多くの取り組みを企画してきました。
これらのイベントに参加した出身者は、延べ約1000人。
この活動をきっかけに、県内の活動家や県庁などと縁ができ、勉強会の講師などを依頼されるようにもなりました。
この時の私の最初の一歩は、「まずは小さく飲み会」でした。
東京にいる出身者の知り合いに声をかけ、4人でお酒を飲みました。
そこで花開いた、ふるさと話。これは面白いと思いました。
次に参加者を8人くらいに増やし、再度飲み会を企画。
新たな出会いが生まれる楽しい場になり、そこでコミュニティづくりのコアメンバーができました。
「まずは小規模で飲み会」
(正確には、友人や知人への飲み会の声掛け)
これも新しい動きづくりを行う際の、有効な一歩だと思います。

理想的な行動のコツ

できて当たり前のことから、まずは取り組んでみるという動きづくりのコツ。
理想は、「それなら簡単だ、早く取り組んでみたい!」と思えるような目標づくりです。
このような感覚になれるものを探すこと。
そして頭の中に行動と実現のイメージを持つこと。
紙に文字として書き出すともっといい。
さらに、それを行う日時を決めて、手帳などに行動の予定を描きこんでみる。
そこまでできたらベストです。
きっと迷いなく〝簡単な作業〟として行動に移すことができるでしょう。
これが「0を1にする」際に抱く、目標設定のコツになります。

もし参考になったり面白かったりしたら、💛を押していただけると嬉しいです。

次回は、「循環のサイクルに乗る」という考え方について、記事を書いてみたいと思います。
お楽しみに。

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