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【連載】大樹七海の知財教室 『Vol.2:SNS時代に身に着けたい著作権リテラシー』 

【連載】大樹七海の知財教室📖

一般財団法人の建材試験センターさんが発行される、機関紙『建材試験情報』にて、知財講座の連載第二回目の記事です🌼🖋

1.初回≪①全体像の回≫はこちらの記事をどうぞ📖

『Vol.1:知財知識を身に着ける意義』 
 初回は、起業や副業、SNS活用時代、個人レベルにおいても知財を学ぶメリットについて書きました。知財を学ぶ上での全体像の回です。

2.『大樹七海の知財教室』≪②著作権の回≫(画像クリックで読めます。連載第二回目、どうぞ!)

【項目】
1.はじめに
2.著作権はわかりにくいし、むずかしい・・・
3.著作権法の性質を理解する
コラム:いらすとや ~フリーという言葉に注意!~
コラム:任天堂と著作権 ~人気コンテンツを使いたい!~
コラム:YouTubeと著作権 ~「歌ってみた」を合法に~
4.著作権の種類は大きく分けて2つ
5.例外的に著作物が自由に使える場合
コラム:インターネット上の海賊対策
6.プログラム・AI・XR・VR・NFT・メタバースと著作権
7.著作権侵害の罰と措置について
8.著作権周りで問題となってくる法律・権利など
9.まとめ

機関誌「建材試験情報」 Vol.58 2022年11・12月号 大樹七海の知財教室 Vol.2 SNS時代に身に着けたい著作権リテラシー/ 大樹七海

3.第二回目のねらい ~著作権の理解をふかめる~

 著作権って、わかりにくし、炎上し易くて、不安ですよね。
なぜわかりにくいのか、このことに寄り添い、その「わかりにくさ」の理由を深堀りしました。わかりにくい、というのは全くその通りなのです。

 そして、著作権というものを、法律面だけでなく、実務面の運用や、社会的な感覚面(モラルや心情)からも検討を入れ、三方向のバランスを考えて書く、という原稿はなかなかないと思いますが、著作権が文化に根差すものである以上、バランスを考慮して理解し、活用を進められるような著作権を育んでいくことが理想だと考えて書きました。

 また、著作権、そして知財法というものに興味を持たれた皆さまに対して、薄い解説では、その先の興味を深めることができない、と思いまして、少ないページながらも、広い著作権の世界を網羅しつつ、根幹を掴める構成にしました。
 
著作権法は膨大ではあるのですが、その根幹の出自(歴史と現在)・思想・理論というのが理解できれば、おおよそ、見当がついてくる、つまりリテラシーが高まるので、法律が読み易くなってくるのです。

 我々の文化や、そしてクリエィティビティにリスペクトを持ち合って、健全に文化が育めるような環境を創っていけるように、著作権法は今後も進化を遂げる必要がある、と思っています。その進化の担い手は、我々であると思います☺

大樹七海 拝

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