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蛤と三つ葉のおひたし

三寒四温を繰り返し、少しずつ春らしい陽気が近づいてきましたね。

卒業式シーズンでもありますが、今年卒業の学生さんは約2年、新型コロナと共に過ごした学生生活だったのではと思います。

弊社でも春のお酒が少しずつお目見えしてまいりました。
おうちでご家族とお祝い事をする団欒のひとときに、弊社のお酒もまぜていただけましたら幸いです。

さて、今月のレシピは、ひな祭りにちなんで、蛤を使った料理をご紹介します。キリリと冷やした日本酒や優しいお味の甘酒によく合います。

料理研究家・中村美紀さんの季節のコラムと共にお楽しみください。

『こんにちは料理酒で酒蒸しした蛤の「貝だし」が決め手!』
蛤と三つ葉のおひたし

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■材料:(3~4人分)
・蛤(大粒)・・・・・・3~4個
・三つ葉・・・・・・・100g
・醤油・・・・・・・・小さじ1
・EXオリーブオイル・・小さじ1
・かつお出汁…かつおぶしひとつかみ、水300ml
・酒蒸し用…こんにちは料理酒50ml、水100ml、昆布3cm

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■作り方
1.かつおだしを作る
水を沸騰させ、かつおぶしを入れて弱火で1分煮だし、火をとめてかつおぶしが沈むまで置いておきざるで濾す。

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2.蛤を酒蒸しする
蛤は表面をこすり洗いし、小鍋に入れ、水、こんにちは料理酒、昆布と共に火にかけ、沸騰させる。

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蛤の口が開いたら蓋をあけ、2分ほど煮たら貝殻から蛤をはずす。昆布も取り出す。

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3.仕上げる
2の貝だしの中に、かつおだし100ml、醤油を入れて一度あたため、出汁を作る。

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三つ葉は根元を落として塩を小さじ1/2ほど入れた熱湯でさっと湯がいて水にとり、しっかりと絞って3cm程度に切る。

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器に、三つ葉と蛤を入れ、温かい貝だしを注ぎ入れたら出来上がり。

■こんにちは料理酒を使うポイント
・酒蒸しすることで貝の臭みを取り除き、旨味だけを出し尽くします。
・かつおだし、貝だしを合わせることによって、複合的な旨味を持つ出汁にします。

<ふくしまごはん歳時記 2022年3月 弥生(やよい)>
■啓蟄(けいちつ) 【二十四節気3】  2022/3/5~3/20
ひと雨ごとに春に近づく。そんな気配が感じられる頃。春の陽気に誘われた虫たちが、生き生きと活動を始めます。
■春分(しゅんぶん)【二十四節気4】  2022/3/21~4/4
春分の日を中日に、前後3日間を含めた7日間が春のお彼岸。先祖供養をするほか、かつては農作業事始めの神祭を行っていました。「暑さ寒さも彼岸まで」ということで、春の気候の起点にもなっています。

【季節のコラム】
3月の行事といえば桃の節句、「ひな祭り」ですね。

ひな祭りは、古代中国の「上巳の節句」が由来とされており、元々は旧暦3月の最初の巳の日に行われ、脱皮をして生まれ変わるヘビ(巳)にちなんで心身を祓い清める行事とされていたそう。

それが日本に渡り、室町時代以降は女子の成長とご縁を願い、皇族の婚礼のしきたりに従って作られたひな飾りを飾るようになったとされています。

また、ひな人形を飾る時期ですが、実は桃の節句は水にまつわる行事なので「雨水」(2022/2/19)のころ、遅くとも3月3日の1週間前に出し、「啓蟄」(2022/3/5)のころにしまうのが吉とされています。

ひな祭りの食べ物としてはちらし寿司、甘酒、ひなあられ、蛤のお吸い物などがありますが、これらの食材、メニューにもひとつひとつ意味があり、例えば二枚貝の蛤は対の殻がぴたりと合うことから、「相性のよいご縁に恵まれますように」という願いがこめられています。

今回はその蛤を使って、春らしいおひたしを作ってみました。

こんにちは料理酒の良さを十二分に楽しめるメニューとなっていますので、ぜひ作ってみてくださいね!

今月も読んでくださってありがとうございました。それではまた来月お会いしましょう。

※参考資料:にっぽんの七十二候(枻出版社)
春夏秋冬・土用で暮らす。(富田貴史・植松良枝著 主婦と生活社)
暦生活 https://www.543life.com/seasons24/
レシピ監修:Cooking Studio I-e(イーエ) 中村美紀
HP:  https://www.studioi-e.com/
オフィシャルブログ:https://ameblo.jp/cookingstudioi-e/

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