こっそりと静かに泣くうちの子を見て

 不謹慎かもしれませんが、泣いている姿を見てうちの子の成長に感動してしまいました。

1.お気に入りのおもちゃが壊れた

 アンパンマンがショベルカーに乗っているおもちゃがお気に入りのうちの子。大好きなアンパンマンが、大好きなショベルカーに乗っているという最高のコラボだけではなく、コントローラーで前進とバックさせることができる大興奮なおもちゃがあります。
 そんなおもちゃなので利用頻度も高く、しかもちょくちょくコントローラーを落とすこともあり、前進のみ操作ができなくなりました。

 いつものように「パパ、壊れた。直して」とおもちゃを突き出してきたので、ドライバーセットを引っ張り出しました。
 子どもがドライバーをいじったりしないよう、奥さんに子どもを任せ、自室でコントローラー分解をしました。その結果、コントローラー内部の金属パーツが外れており、それが故障の原因だと判明しました。

 ハンダゴテがあれば直せるかもしれませんが、そんなものは当然家にありません。Amazonでハンダゴテを買うことも検討しましたが、コントローラーを乱暴に扱っていた事実があります。ここは変に親が過保護に対応するよりも、子どもに物を乱暴に扱うと壊れてしまうこと、そして壊れたものは直せないことがあること。これらを教えるために直さないことにしました。

2.直せないことを伝えたら

 あえて分解したままのコントローラーを子どもに見せ、伝わらないだろうなあと思いながらも、壊れた理由を説明しました。
 意味はわからないのですが、繰り返し説明していく中で直せないことがわかったようです。

 今までのように大声で泣きだしてしまうのかなあと身構えていたのですが、そうではありませんでした。急に目を手でこすり出し、静かに泣いていました。私が泣いたことに気づくと、腕で目を隠しながら近くのビーズクッションにうつ伏せになりました。

 しばらくそうして、静かに泣いていました。

3.泣く姿は徐々に見なくなるのだろうなという寂しさ

 産まれた瞬間から様々なところでうちの子の泣き声と泣いている姿を見てきました。
 お腹が空いたとき、ママに甘えたいのに、近くにママがいないとき、眠いのになかなか眠れないとき、少し大きくなってからは自分の思うようにならないとき。
 どれもこれも大きな声を出しながら泣いていました。それを隠そうとすることもありませんでした。それを必死になだめて来ました。小さい頃は抱っこをして、最近だと正面から抱きしめたりして。

 徐々に子どもは親の前では泣かなくなり、親の知らないところで泣くようになるんだなと寂しく思いました。成長はとても嬉しいのですが、まだ3歳なのに、とも思うのです。

 今後、うちの子は色々なことで悩み、苦しみ、ひとり静かに涙を流すと思います。そんなとき、ひとりで苦しむのではなく、必要なときには頼ってもらえる親でありたい。そう思うのです。

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