子どもがはじめてインフルエンザにかかった

 季節外れのインフルエンザにうちの子がかかって色々と厳しかった話。

1.10月上旬、季節外れのインフルエンザに。

 9月下旬、保育園にお迎えに行くと「現在、インフルエンザが流行しています。罹患者についてはお答えできません」といった掲示がありました。

 これを見て、ネットニュースなどで見ていた季節外れのインフルエンザが他人事ではなくなったなと危機感を覚えました。そして、かかっていない保護者が「同じクラスでインフルエンザにかかった子、います?」と聞いちゃうんだろうなとも思いました。自分の子どもがインフルエンザにならないか心配で聞きたくなる気持ちはわかりますが、トラブルにつながるかもしれない情報は言えないだろうなあと保育士さんたちには同情しました。

 この掲示を見て大体1週間後、うちの子は見事にインフルエンザにかかりました。
 月曜日の朝に38℃前半の発熱。保育園をとりあえず休むことにしたのですが、その1時間後には熱が36℃後半にまで下がっていました。
 これなら1日寝れば治るのでは? というあわい思いと、うちの子が珍しく布団から出たくない、パパに近くにいてほしいといった感じの振る舞いをしていたので、私も仕事を休み20時間ぐらい寝てました。
 正直、なんで1年間でトップ3本に入る忙しいこのタイミングなんだろうと不満も出ましたが、もうそれは仕方ないと開き直って一緒に寝ていました。

 火曜日の朝、熱を計ったところ39℃の熱が出ていたため、仕事の都合などを鑑みて奥さんが仕事を休み、病院に連れていきました。その結果、インフルエンザであると診断されました。
 私は職場にいたのですが、インフルエンザを職場で蔓延させてはいけないと思い、上司に相談して急遽在宅勤務に切り替えました。

2.在宅勤務のはじまり

 火曜日の午後、家に帰ると静かなうちの子としんどそうな奥さんがリビングにいました。奥さんに話を聞くと、軽食を食べたうちの子にタミフルを飲ませたいが、飲まないという状況。
 家に帰ってきたタイミングが悪かったなと思いましたが、着替えを済ませて私がタミフルを飲ませることに。

 結果的にはココアに混ぜて飲ませることに成功しましたが、30分以上戦いました。印象的なうちの子の発言は「タミフル、飲みたくない!」です。私が「タミフル」という言葉を連呼していたのですが、まさか3歳児が「タミフル」という言葉を使うのはなんだかおかしくてちょっと笑ってしまいました。

 一度飲ませることに成功すると、意外とまずくないことに気づいたのか、その後は毎回トラブルなく飲んでくれました。

 薬を飲んだうちの子は奥さんと一緒に寝室で眠ることに。高熱のせいか、すんなり眠ってくれたようです。それを見届けた私は気持ちを切り替えて在宅勤務へ。月曜日休んでしまった分を取り戻すため必死に仕事をしました。
 また、上司と相談し、今週1週間は出勤しないこと。しかし、繁忙期なので在宅勤務でできる限り頑張ってほしいこと。そういったことを伝えられました。

 子どもが家にいる状態で在宅勤務はうちの子が1歳のときにやったことがあり、結論として「仕事にならん!」だったので、不安しかありませんが、職場のメンバーのことも考えチャレンジすることに。

3.地獄の在宅勤務

 月曜日は私が仕事を休み、火曜日は奥さんが仕事を休みました。木曜日は奥さんが仕事を休めるのでそれに甘えることになりましたが、水曜日と金曜日は2人とも仕事を調整できなかったため、仕事をしながらうちの子を見ることになりました。

 水曜日、タミフルがかなり効いているようで熱は下がっていました。平熱よりも少し高い程度になったので非常に安心しました。そして、病み上がりで体力がないからか、部屋のテレビでYouTubeを見ている間に眠ってしまったので、なんとか私も奥さんも仕事が出来ました。
 木曜日は奥さんがうちの子を一日見てくれたので私としては平和でした。しかし、熱は全くなく、たくさん眠ったので体力は有り余っていました。病院では「熱が下がってからも家から出さないように」と言われていましたが、奥さんも色々と無理だと思ったのか、うちの子を連れて散歩に行っていました。途中、公園に行きたがったようですが、それはなんとか我慢させたようです。
 金曜日は奥さんと私が連携してうちの子を見たのですが、我慢の限界を超えてしまったようです。見たこともないような不満げな顔をずっとしていました。私もうちの子がこんなにひどい顔をするのかと驚きましたが、親の都合でそんな顔をさせてしまっているので、それをただすことは出来ません。ただただ悪いことをしたなと思いました。

 今回も「子どもが家にいる状態で親2人が在宅勤務は無理!」という結論となりました。3歳になり、はたらくくるまのおもちゃやタブレットで遊ぶことが出来るとはいえ、それが長時間になると構ってほしくて仕方ないようです。当然と言えばその通りなのですが。

4.ストレス発散は「じーじ」と「ばーば」

 うちの子に散々我慢させた一週間だったのですが、私も奥さんもかなり疲労が溜まっていました。そんな状態を見かねた奥さんのご両親から「遊びに来ないか」とお声がかかり、土曜日、日曜日を奥さんの実家で過ごすことになりました。

 私と奥さんはお言葉に甘え、奥さんの実家でうちの子を任せて爆睡。うちの子はドロドロに「じーじ」「ばーば」に甘えまくっていました。
 土曜日の朝まで不機嫌そうでしたが、日曜日にはすでに表情は朗らかになっていました。一安心したのと、我慢は人の顔をここまでゆがめるのかと反省もしました。

 私も奥さんもインフルエンザに感染することなく、うちの子のはじめてのインフルエンザは幕を下ろしました。


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