【ネタバレ有り】『竜とそばかすの姫』しのぶくんはなぜベルの正体に気づいたか?【好きすぎ】

※『竜とそばかすの姫』のネタバレを含みます。未鑑賞の方はどうかお読みにならないでください。

※ただの一発ネタです。しのぶくん好きすぎておかしくなったおじさんの戯れ事です。

※この記事の時点で3回鑑賞してます。この映画好き。

本編終了後の会話(妄想)

もしも、しのぶくんが流行にうとい、ちょっと残念なイケメンだったとしたら……


「あのね、わたし、どうしても気になってね、しのぶくんに聞きたいことがあるんだけど……」

「なに? いってみ?」

「しのぶくんは……どうしてベルの正体がわたしだと気づいたの?」

「ベルってさ」

「う……うん」

「日本語で『鈴』だから」

「う……うん??」

「なに? 違う?」

「え!? いや、あの、それはそれで違わないけど、え、え、え〜〜〜!?」

まじめな考察 しのぶくんがベルの正体に気づいた本当の理由

それは、ベルの歌だと思います。

劇中でしのぶくんが〈U〉にアクセスしている描写はありませんよね? アカウントすら持っていない可能性があります。対して、しのぶくんの友人であるカミシンは、駅の改札でルカちゃんに「ベルの歌いいよね」みたいな会話をしています。その直後にしのぶくんがすずの前に現れました。おそらくというかほぼまちがいなく、カミシンはしのぶくんに「これ聞いてみろよ! 〈U〉でめちゃくちゃ人気でさ! ベルっていうんだけど」とすすめているはずです。

しのぶくんだけが現実世界でのすずの歌を知っている

すずはお母さんが亡くなる6歳まではとても元気な子でした。回想シーンは映像だけですが、そこからわかるのは

・すずはお母さんのスマホアプリで音楽に目覚めた

・すずは自分でも作曲するようになった

・すずはお母さんといっしょに楽しそうに歌っていた

それと、後半の回想シーンで、お母さんを追って川に入ろうとするすずの手をつかんで止めたのはしのぶくんでした。また、しのぶくんの「お父さん、元気?」というセリフからも、すずとしのぶくんが家族ぐるみのつきあいをしていたこともわかります。そうなると、とうぜんだと思うのですが、すずは自分の作った歌をしのぶくんに聴かせているはずなんですよ。

で、すずはお母さんを亡くしたショックから、小学校、中学校、高校と歌をまったく歌えない子になりました。クラスの合唱をひとりながめている様子や、カラオケを強要されて逃げだすシーンが描かれています。つまり、すずの歌を聞いたことのあるクラスメイトがまったくいないんですよね。だから、学校でベルが流行ってもだれも気づかない。

しかし。  

しのぶくんだけは過去にすずの歌を聴いているんです。だから、カミシンになかばむりやり聴かされたであろうベルの歌によって、しのぶくんがベルの正体がすずだと考えるのは、これ、自然な流れじゃないですかね?

駅前でしのぶくんが本当は言いたかったこと(妄想)

すずは逃げ出しましたが、あのときしのぶくんはこんなことを言おうとしたのではないでしょうか? ぼくの妄想ですが。

「ベルの歌、きいた。あれさ、すずが作る曲に似ていた。むかし、よく歌ってくれたよな。歌詞も曲もぜんぜんちがうけどさ、あれは、すずの音楽だ」

というかんじのことを言おうとしたのに、すずは! もう! 逃げ出しちゃって!

という考察ですが、ようするにすずがしのぶくんの話を聞かなかったがために、劇場で観ているぼくらは「なんでしのぶくんがベルの正体いきなり気づくんだよ?」となるわけです。

ちなみに、映画の冒頭で初めて歌ったベルに対して周りから「変な歌」「作曲法がなっていない」「うるさい」なとどあえて否定的なコメントばかり聞こえてきたのは、それだけ「ベル(すず)の歌が個性的」であると強調する目的だと思います。しのぶくんも幼少期にすずの歌を聴いて「へんなの」と思ったのかもしれませんね。だから、ベルの歌を聴いてすずを連想したのでしょう。

読んでくれてありがとうございます

『竜とそばかすの姫』が好きすぎてこんな記事まで書いてしまいました。酷評が多いのは百も承知ですが、だからこそ、自分が大好きな作品ははやめに熱く語っておきたいわけです。

ほかにもいろいろ考察する予定なので、お暇な方は見ていただけるとうれしいです。

なお、工場の休憩時間にスマホからポチポチ打ち込んでるので誤字脱字謎変換はご容赦ください。あとでなおします。

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