見出し画像

前向きフィジカル研究所 Vol.2 チリも積もれば糧となる。


今日は、普段からの行動で気を付けるべき「チリツモ(チリもつもれば山となる)」についてお話していいですか?
体を鍛えるべきというよりは、普段からの心構えを鍛えるお話です。

気象予報士から学ぶ「チリツモ」

もう、今年も梅雨入り。・・・かも。

気象予報士さえ予想が難しいとされる梅雨入り。
例年に比較して、今年は梅雨入りが遅いようだ。

気象予報士って超難関なんだけど、予想を外すことだってあるんだよね。
つまり、なんでもかんでも完璧にできるようなことはないってこと。
降水確率100%でも、雨が降らないことだってあるらしいし。

ただ、常々天気その他の膨大なデータ蓄積をしっかりやってる分野ではあるだろうね。

膨大なチリツモデータを駆使して、降水確率とか気温予想とか、台風接近予測とかの予測正解率をMAXまでもっていく役目。素敵でかっこいい仕事!

チリツモビッグデータを最大限に駆使する素敵な気象予報士に憧れた時期があったノータリンの私。

遥かなる夢、「気象予報士」にはなれなくても、フィジカルトレーナーとして、目の前の子供たちや人々が前向きになれるような「チリツモ」を伝えていきたい。

そんな「チリツモ」の大事さを、先日子供たちに伝えた矢先に、昨日ある事件が起こったのです。
それが「面倒マイボトル事件」。

面倒マイボトル事件

「’(おいおい、15本しかない・・・)」
昨日の練習で、驚くべき光景を見た私。

いきなり、15本って何の数かって?
選手達が持ってきている「マイボトルの本数」です。
ちなみに、うちのチームはざっと1~3年まで50名が在籍しています(笑)
多すぎ!ぴかぴかの1年生なんて、私はまだ名前も憶えられていない状態。

先日、あまりにもマイボトルを持ってきていない生徒が多かったので、マイボトルには以下のメリットがあることを選手達にお話しました。

・熱中症対策へのメリット:冷えた水を直接自在に飲めて熱中症対策できる!(保冷の効くサーモスとかのだったらなおさらOK!)
・効率へのメリット:マイボトルがあることで、効率よくみんなが一斉に水分補給できる。(ちなみにウォータージャグはチームに一つ。マイボトルもってなけりゃ絶対に飲みはぐれる選手が出る。)
・感染対策へのメリット:マイボトルで飲水すれば、ウイルス保菌する可能性が激減する。(マイボトルを持ってきていないからか、ウォータージャグから直接飲水しているヤカラや、バイキンだらけの手をコップ代わりにしてのむヤカラがいる(笑))

これだけのメリットを伝えたのに、なかなか伝わらないもんですね。
15名/50名。中学生男子とはそういう生き物なのか。
そういうことにしました。

マイボトルを持ってきていない子供たちに話を聞くと、「面倒」「忘れていた」などの回答が出てきました。

行動には理由がある。

理由を私たち大人が理解し共感して、信頼を得てマイボトルの必要性のメリットを教えていかないといけない。

ちなみに、こんなにマイボトル推奨に真摯になっているフィジカルトレーナーは多分日本中で私しかいないと思う(笑)

でも本当に大事だと思うから、

しばらくは給水時間のウォータージャグ前で目を光らせる必要がありそうですわら(笑)

毎日の何気ない地味な行動は、良くも悪くも「チリツモ」が糧になります。
いい習慣も、悪い習慣も、半年間続ければ、これが人生の習慣になるといわれています。

できるだけ、いい習慣としての「チリツモ」180日間続けて、人生における習慣にしたいですね。

キチンと「チキン」でいいんです。

まずは普段から、感染症の怖さを知っとかなきゃ!って話です。
コロナに振り回されることはめちゃくちゃ少なくなったけど、私たちは感染症との付き合いを続けています。

感染症後の怖さを知り、キチンと「チキン」になりましょう!


なんだかんだ、今でもコロナやインフルにかかってスポーツ復帰しても症状継続するのはきついです。感染症状の継続は、思いのほか選手達のプレイの足を引っ張ります。

スポーツ選手は、過剰なくらいに感染症に対してだけは「チキン」になったほうがいい。

「チキン」は臆病って意味だけど、それでいいんです。

「チキン」がいやなら、いい意味で「用心深い」って言い換えてもいいかな。

「チキン」の行動は様々なリスクから身を守る行動。
実は様々な場面でメリットがあるんです。
とくに「健康維持と臆病さ」については、相関があるっていう文献も発表されてます。

「小さいことは気にしない。感染しないだろ。」
って、変に気を太く持って行動してたらいつか感染するんだな。これが。

無駄なところで気を太く持たず、大事な試合で強者になりましょう。
ましてや大事な試合を1~2か月後に控えてるような時期はナオサラで。

感染症後の選手たちに起こりえる悪循環



コロナを例に挙げると、肺炎の一種だから感染後の症状として悪循環が起こります。
・感染後もしばらく肺機能の低下しており、酸素取り込みが厳しくなる。
            ↓
・咳や痰の排出も続くから、さらに体力奪われる。
            ↓
・独特の倦怠感や頭痛等の継続で、練習や試合への注意、集中力も途切れる。
            ↓
・注意、集中力が途切れたらケガリスク激増。
            ↓
・ケガした選手はプレイタイムの激減
            ↓
・モチベーションの低下、試合の勝敗や他チームメイトへの悪影響をもたらす。

こんな悪循環とお友達にならないといけない。
完全復活まで1か月とかザラだから非常に厄介。

1か月内直近に大事な公式試合の予定が入ってたらもうアウト。
感染した選手は100%のパフォーマンスが出せません。

中体連前、県優勝目指せるチームが、直前でコロナクラスターなんてなってみてください。
スタメンやベンチメンバーでコロナ陽性者がいたら、心理的にも戦力的にも体力的にも最悪です。
もちろん、KO式トーナメント上がっていくのはきついでしょう。

もし、そんなことになって負けた日にはどんだけ悔やまれるか。

だから、普段からの生活で、少しでも感染拡大の確率を下げられたら、確実に勝利へ結び付く。

だからこそ、普段からの地味な所ほど継続して積み上げていく「チリツモ」なんです。

-----------------------------------------------------------------------------------

●発信者:ジニパー
●理学療法士の国家資格を有し、普段リハビリテーション職として働く傍ら、男子中学生バスケットボールチームでフィジカルトレーナーとして所属。
●好きなスポーツ:バスケットボール、空手
●好きな漫画:ワンピース、ハンターハンター
●座右の銘:我以外皆師(みんなを尊敬しなきゃね)
●私の得意分野:学習欲、適応性、ポジティブ、着想、戦略性(※ストレングスファインダーでの上位資質で判定)






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?