Winny作者の金子勇さんが亡くなったのは権力のせいではなく日本国民のせいなんだけど

映画Winnyが公開されて金子勇さんが再び話題に上っている。金子さんが逮捕されたのは権力(警察)のせいということになっている。映画の公式サイトには、権力とメディアが悪と表記されている。いや、全然違うから。彼を殺したのは日本国民だよ。

出る杭を打つ、誰かが得をしたら妬んで足を引っ張る。それが日本人の多数派の生き方だ。ずっと昔からそうだし、21世紀になっても何も変わっていない。民主主義だから多数派の意見に従って政策(権力)は決まる。警察は国民の望みをかなえただけだ。

他人を妬んで足を引っ張るのは日本人だけではない。外国にもそういう人はいる。ただし、そんな愚劣な人間が圧倒的に多数派の国は日本とジブチと韓国と中国とロシアくらいか。その中では日本と韓国は民主主義なので、愚劣な人間が多数派を占めるとそれ以降は国が滅ぶまでそのままだ。

民主政治が専制政治よりもマシになるのは、「愚か者が多数派にならない限りは」という条件がつく。これって古代ギリシャから普通に言われていたことだ。

欧米では愚か者が権力を持たないよう工夫が行われている。民主主義はそのままで、一人一票でなくせばよいのだ。賢い人の票の重みを増やせばよい。QVなどの一人一票の弊害をなくそうとする投票方式もいくつか提案されている。まだ導入はされてはいないが。

まだ一人一票からは脱却できていないので米国の政治ではうまくいってないが、米国のビジネスでは愚か者が権力を持たない仕組みがうまくいっている。米国の管理職が一般職員より大きな権限(人事権含む)を持っているのは、会社を発展させるためだ。

これが分かってないのに形だけ民主主義を導入したから、日本は政治もビジネスも坂を転げ落ちるように凋落している。修正しようにも多数派の愚か者が反対するからできない。残念なことだが、荒療治をしない限り修正しようがない。そして愚か者(国民)のためにわざわざ悪役になって荒療治をしようなんてお人好しはおそらくいない。たまにそういう人が出かかるんだが、愚か者が攻撃するので嫌になって外国へ去ってしまう。

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