アメリカ人は臆病なのが弱点

NHKでベトナム戦争のマクナマラの誤謬についてのドキュメンタリーを放送していた。ベトナム戦争では米兵の戦死者数は5万8千人だ。これはかなり少ないのだが、これで米国は戦争に嫌気がさして戦争を止めた。

第二次大戦で戦死者数が多かったのはソ連で1450万人、次がドイツで285万人。日本は230万人と一見多いのだが、そのうち弾丸や爆弾で死んだ兵士は70万人だけ。残りは病死と餓死なので日本人(の司令官)に殺されたようなものだ。弾丸に当たって死んだ兵士でも、あきれるほどひどい作戦で死んだ場合が多いから、犬死にでなかった兵士はひどく少ない。日本軍のバカさ加減は昔からで、日清戦争でも戦死1417人に対して病死11894人だ。暗記物の勉強しかできない頭でっかちのバカ司令官を持った軍の兵士は無駄死にする。第二次大戦の米兵の戦死者数は30万人で、ヨーロッパ戦線が20万人で太平洋戦線が10万人だ。これは米国の人口を考えるとかなり少ない。ずっと人口の少ないイギリスやイタリアも同じくらいの戦死者が出ている。如何に米国が自国兵士の生命を重要視しているか分かる。

米国が原爆を落とした言い訳が「日本に上陸して戦闘したら米兵の犠牲者がたくさん出て大変だから」だった。ダウンフォール作戦の作戦書では米兵の死傷者は100万人にのぼると算出された。戦車で押し寄せる米軍に日本人は竹槍と手榴弾で立ち向かうのだから米兵が死んでもせいぜい1万人くらいだろうに100万人とはおおげさだ、それが原爆投下の言い訳になるものか。と思っていたのだが、1万人でも死んだら米国にとっては大ごとだったのは真実らしい。ベトナム戦争がそれを示している。

ひとりひとりの兵士をみたら米兵は超弱いというのは世界共通の常識で、その軟弱兵士を世界最強にしているのが米国流の管理手法と科学技術だ。ただし科学技術でも米兵の軟弱を修正することはできない。北ベトナム軍はそれを見抜いて、自国では戦闘機も戦車も小銃すらもまともに作れない弱小国なのに米軍に勝った。もちろん勝利は中国経由での物資の補給があればこそなのだが、それでも北ベトナム軍の戦い方による部分が最も大きい。

圧倒的に強力に見える敵に対しても弱点を的確につけば勝機はあるというのがベトナム戦争から学ぶ点だ。これは孫子の兵法にも言われていることだ。

ただし、日本は戦争でも経済でも決して勝てない。バカ国民は自分から望んでバカを司令官に担いで自ら進んで無駄死にする。作戦云々の問題ではない。脳みそが頭の中に入っているかどうかの問題だ。その可能性は低いが、中露が日本に攻めてきたとして、彼らが戦闘を止める最大の理由が「こんなクズどもと戦って自国兵士が一人でも死んだらもったいない」だろう。その意味では日本人のクズさが戦争抑止力になっているとは言える。

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