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新「ポーの一族」の「秘密の花園」

(「秘密の花園」のネタバレ全開です)

単行本二巻ありますが、一言で言うと、アーサー・クエントン卿の話です。エドガーとアランがレスターに馬車で向かう途中で事故を起こし、二人はアーサーの家で保護されることになります。もちろん、事故を起こしたのはエドガーでなくてアランです。なお、物語のほとんどでアランは眠ってます

【時代】
①1888年(物語のほとんどはこの頃の話です)
②2000年(最後に少しだけ、クエントン卿の館のバラのアーチの話)

【登場人物】
①1888年
アーサー・クエントン卿  旧作でもおなじみの人ですよね。愛する女性パトリシアとは運悪く結ばれないし、誤って人を殺した罪悪感を抱えて生きているちょっと気の毒な人
マルコ  館の執事?アーサーに忠実に仕えてる
マギー  女性の使用人、家事全般を任されてるっぽい
パトリシア  アーサーの初恋の人。16歳で親に無理矢理別の相手と結婚させられた可哀想な女性。アーサーの遠縁
オリバー  パトリシアの夫。銀行員。浮気している
シルバー  エドガーを監視して迷惑がられている。古風なクラバット・タイをつけているちょっとズレた人
パトリック  パトリシアの兄、凡人
ドミニク  アーサーいわく「14歳で天使のままで亡くなった」。青い目をしていてとても良い子
ドミニクの母  パトリシアの手紙を奪った
バンクス氏  パトリシアの祖父、エドガーが殺す
ブラザーガブリエル  昔アーサーの館にいた修道士、エドガーが殺す
アリス・バンクス  バンクス氏の妻、エドガーが殺す
ダイアナ  アーサーが誤って殺してしまった女性。アーサーの子を妊娠したと言われ(後に嘘だとわかる)、お腹の子を殺そうとしたらダイアナまで殺してしまった
ダニー  ダイアナの弟。アーサーを強請りに来たが、アーサーの母親(幽霊)に責められて、後に改心
ディジー  ダニーの妻。ほどこしは受けない矜持を持っている
クラウディア  画家の先生。パトリシアにアーサーのことを教える
ケイトリン メリーベルとエドガーに助けられたけど、結局ポーの村に戻ってシルバーに救われ仲間になる。エドガーの監視をしている
ポールとポーラ  パトリシアの息子と娘
リリアンとジャスミンとブルックリン  パトリックの娘達。息子も一人いる。なぜか三女だけ一人顔が違う(可愛い)ことに意味があるのだろうか?
セス  アーサーの異母妹、アーサーを献身的に看護する
グローブ氏  アーサーの父。アーサーと妻を捨てて、愛人の元へ

②2000年
ジョン・オービン  旧作でも出て来たあの人。ジョンおじいちゃまって言われてるから結婚したのか?2000年で100歳らしい
ファルカとブランカ  仲良く登場。ブランカは髪を染めている。アーサーと三人でエドガー・アランのことを語り合う

【話の内容】
・アーサーがいろいろあって、ポーの一族に加わる話

主軸はこれですが、「殺人」と「罪悪感」とドミニクは「14歳で天使のまま亡くなった」ことも、以前書きましたが、重要な要素でしょう
ちょっと気になったのが、クエントン卿の赤い館の相続人が絶えて、市で管理しているというくだりです。パトリックの子孫はどうなっちゃったんでしょうか?
「春の夢」でエドガーたちが住んでいたのも赤い家だったし、クエントン卿も赤い館なのですが、「赤」ということに何か意味が?


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