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新「ポーの一族」と人間の愛その5

(ポーの一族「青のパンドラ」のネタバレしてます)

ようやく、ポーの一族「青のパンドラ」の続きが「月刊フラワーズ」8月号に掲載されました!
1月号以来なので、7カ月ぶりということになるのですが……
なぜかたったの15ページ(扉絵+14ページ)しか描かれてません。
しかも、次は2か月後の10月号掲載予定となってます。
10月号には萩尾さんと清水玲子さんとの対談も載るらしいので、体調不良というわけでもなさそうです。
萩尾さん、やる気なくしちゃったんでしょうか?
5ちゃんねるの萩尾スレには「前回落として途中だった続きを載せただけみたいだから別に驚かない」とあったので、そういうことならいいのですが、でもだったら、9月号も描いてくれてもいいのに。

多分、いつも萩尾さんがそうしているように、既に最初から最後まできっちりストーリーは作ってあると思うんですよ。だとしたら、なんでこんなに足踏みしてるのか?
一つは萩尾さんがゆっくりしか描けないという理由なんでしょうが、もう一つ考えられるのが、連載終了時点でのエドガーとアランの年齢を合わせているんじゃないかってことです。
つまりどういうことかと言うと、物語上、アランが人間化したのがちょうど連載が開始された2016年ということになるのですが、このまま年を取っていっていくと、例えば2026年にはアランは24歳になっているはずです。エドガーが人間化する時期もアランとほぼ変わらないと仮定して、最終的に24歳のエドガーとアランで終わらせたいのなら、2026年に最終回を迎えることにするよう調整するのではないか?ということです。

まあ、美的観点からエドガーとアランを30代にして終わることはないと思うので、20代のうちに終わらせるなら、2032年までには連載は終わることでしょう。
つまり、あと8年のうちに連載が終わるわけで、こんな予想しても嬉しくもなんともないのですが、子供を持ってパパとなっている姿で終わるとするなら(あくまで私の予想です)、若すぎても困るから難しいですよね。大学へ行ったり、就職したりもするんでしょうか?いや、ほんと、現実的すぎて夢がないわ~

「ハックルベリー・フィンの冒険」の話が作中で出てくるのですが、作者のマーク・トウェインの誕生日が11月30日でアランと同じという設定になってるんですよ。ライナー教授によると、「青のパンドラ」の現時点では2016年6月ということになっているから、11月になるとアランは15歳になってしまいます。声変りも迫ってますし、アランとエドガーに身長差が生じることも避けたいでしょうから、2016年11月までに話は大きく動くのだろうと思ってます。
つまり、ここからの残り5か月間はたっぷりページを取って描かれるんだと思います

で、連載がこんな飛び飛びのせいか、X(旧Twitter)で「ポーの一族」で検索すると、わりとヒットはするのですが、主に旧作の話ばかりで、「青のパンドラ」自体はほとんど話題になってません。
月刊「flowers」を買ってまで、連載を追いかけている人はあまりいないような……
登場人物が多く、話が取っ散らかっていて、わかりにくいことも原因のような気がします。
しかも、連載が長期にわたっているため、ストーリーも登場人物の名前も、読者の記憶を維持するのがなかなか大変なんですよ

今月号にしても、私の場合ですが、カミラって誰だっけ?どこかの教授の愛人だっけ?で、この人たちこの話にどう関わってるんだっけ?アルゴスって人はどうしてダフネーに執着してるんだっけ?単に名前がダフネーだから?

という具合です(後で読み返してみたら、カミラと教授は「青のパンドラ」でいきなり登場したばかりだし、アルゴスがダフネーに執着する理由はまだ描かれてないので私がわからないのは当然なのですが、わからないのが当然だということを自分で把握できてないのはどうかと)

皆さん、おそらく単行本化してから、あるいは連載が終わってから、まとめて読もうと考えてるんじゃないでしょうか?

それがベストな選択のような気もしますが、一応、新「ポーの一族」について、「春の夢」から一通り、簡単に内容をまとめてみることにしました。
正直、どこに需要があるかわかりませんが、私自身はそうでもしないと、年齢のせいもあり、記憶が定着せずに、読んでもすぐ忘れちゃうんです(笑)

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