ひやああ、(虫のはなしです)

突然ですが、愚痴ります。

かみきりむしが

かみきりむしが一匹部屋に入ってきたのですよ。

部屋は六畳くらいで
かみきりむしが飛翔するには

そんなに広いとは言えない広さなわけで

というか

かみきりむしはん

ぶぶヴぅーーん

って
けっこうおおきな振動音

機械みたいに一定の頻度での飛翔(＋振動音)

でも予測できない
いや

避けてくれないかんじ
こちらとアイコンタクトとって

あ、
じゃあわたくし
もうちょいこっちに寄りますわね

みたいなやりとり
でけへんのは

わたしが
かみきりむしの体格と体長にびびって

勝手に恐がって
直視できないからでありまして

(つまり
たぶんあれはかみきりむし、
とよく見もせずに言うてます)

コミュニケーション回路断絶しとるのは
こちらの方でありまして

ああー
網戸壊れっぱなしにしてたからね

そりゃ
開けてた窓を通過もしますわな。

ううー

あの飛翔音
あの振動

なぜにあんなにこわいのか

小学生の頃は
ぎりぎり好きなタイプだったのに…

ど
どうしてこんなに

心臓ばくばくするんだろう

近い
近いよ！！(距離が)

そんなかんじ。

虫と呼ばれるお方の多くには
なんともいえない感情が湧く

畏怖
ってやつなのか

恐怖
の方が近いか…

親しんでこなかったこれまでを悔やむ

わああ
わたし

どえらい消耗

これは愚痴なのか

わからないけど言いたかった

かみきりむしに部屋をゆずって
野宿します

(なんでこんなに恐いんだろう)

(恐怖から心身ともに萎縮する)

(親しみのないものがこちらに向かってくると恐い)

(まっすぐに見られないのはなぜ)