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目立つのは怖い

DATA Saberに挑戦することに決め、Apprenticeとして社内外でコミュニティ活動を開始した頃、社内でTableau関連の講演などに頻繁に声がかかるようになった。

私は目立つつもりは全くなく、単にApprenticeの課題だからとやっていた活動。Tableau歴は浅いし、実績もない。こんな私に、なぜ何度も声がかかるのが不思議だった。

そこで師匠に相談した。

私が語れることなんて、たいしたことないのに、どうして私なの?と疑問に思っています。目立ちたくてDATA Saberに挑戦したわけではないし、他にすごい人はいるのだから、私じゃなくてもいいのではないかと戸惑っています。

私が投げかけたこの訴えに対し、師匠はこんな返事をくれた。

きっとあなたのような人が今までいなかったからこそ、求められているのでしょう。重なる時って重なるんですよね。私自身、DATASaberになったことをきっかけに、社内でいろんな講演に出始めた時は、『きっとキラキラ人材に思われてるんだろうな。そんなことないのに』と葛藤がありました。でも、その葛藤を乗り越えて、与えられたチャンスに手を挙げることで、たくさん成長できました。だから、そこまで拒むことはないと思いますよ。

師匠からのこの言葉を受けて、私の頑なな心はほぐれていった。全然すごくないのになんで選ばれるのだろうと思っていたけれど、逆にすごくない自分だからこそ、声がかかったのかもしれない。

何となく、納得した。

Tabjo幹事になった当初も、私は裏方をやる気でいた。Tableau歴の浅い私が表に立つなんて畏れ多いと思っていたし、そもそも裏方の方が自分に向いていると思っていたから。

それなのに、自分が企画を出した、キャリアと育児のスピンオフ企画の事前mtgの場で、「norikoさんも話すべきだと思う」とTabjo幹事のみんなから背中を押された。

私はビックリした。「私なんかでいいの?」
そこで、tomoさんに相談した。

私「Tableau歴は浅く、私にできないことは沢山あります。こんな私がTabjo幹事として表に立っていいのか、自信が持てません。」

tomoさん「それでいいんだよ。できないことがあるのは私も同じだから、そんなに構えなくて大丈夫。そもそもTabjoはいい感じにキラキラしてないユーザー会だし。社外で自分のことをアピールするのは、社内でもきっと役に立つよ。」

結局、鶏が先か、卵が先か、の話なのかもしれない。

傍から見るとキラキラしている人であっても、裏を見ると、自信がないからこそ、自信をつけるためにいろんなことに挑戦していたりする。

DATA Saberへの挑戦を通じて、すごい人たちと出会うことで、目立ちたくて目立っているというより、自然と目立つようになった人ばかり、という現実を知った。

実際、目立ちたいからDATA Saberになった、とか、ユーザー会幹事になったという人に、今まで出会ったことはない。みんな純粋に、Tableauが好きだからもっと極めたいとか、仲間とつながりたいとかそういう人ばかり。
そして、そういうすごい人たちに自分の存在を知ってもらうには、自ら動く必要があり、自分の殻に閉じこもっているだけでは、誰とも繋がれない。

目立つのは怖い。
そんな葛藤を、先人たちは乗り越えている。

自信がないからやらないのではなく、やることで自信をつけていく。
そして、さらなる自信をつけるために新たな挑戦をしていく。

私も、先人たちのこういう考え方を見習って行動していきたい。
その積み重ねで、きっと後から自信がついてくるのだと思う。
その結果として、私の背中を見ている子ども達にとって、かっこいいお母さんになれたら嬉しいな。