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満点を取ることの意味

DATA Saberとして認定される前、Apprenticeだった頃は、なかなか満点が取れない「技術力に関する問」(Ord)の各問題に、キーッとなっていた私ですが、師匠になってみると、やっぱり、問題を全て理解できていることに意味がある、と改めて実感し、本当に、DATA Saberのシステム(Apprenticeの試練)はよく考えられているな、と感心しています。

そんな折、子どもが通っている公文の教室からのお便りに、満点を取ることの意味について、以下のように書かれていました。Apprenticeの試練において、Ordで満点を求められるのも、きっと似たような意図があるのではないかと思います。

「お直し」こそ習熟度・理解度を高めるチャンスです

公文式学習では、間違えた問題を直して100点にして初めて、その教材の学習が完成します。間違いのお直しは初めから解くよりも「やる気が出ない」「面倒くさい」とついつい避けてしまう生徒さんもいらっしゃいますが、お直しをすることでより、学習の習熟度や理解度を高めることができます。教室では、間違えたところをすべて消してから再度考えるのではなく、消す前に必ずどこが間違っているのかをお子様に特定させる直し方を指導しております。間違えた箇所を認識し、再度問題に取り組むことで、自分が間違いやすい傾向を自覚し、新しい問題を注意して解くことができます

Apprenticeの試練に挑戦したことのない方にはピンとこないかもしれませんが、Apprenticeの試練で課される計10個のOrdは、すべて満点を取らないとクリアできません。しかも、一発合格できる人は限られており、そもそも正解は一切公開されていません。

ということは、大半の人に「お直し」が課されます。
正解が分からない問題のお直しは、とても苦痛です。その上、どの問題が間違っているかのヒントも、スコアが何点だったかの情報ももらえません。
だから、Ordをクリアできなかった場合、自分が解いた問題全てを、一度まっさらな目で再確認し、「きっとここを間違えているのだろう」と当たりをつけて再回答するのですが、意外と自信満々だった問題が不正解だったりすることもあり、闇雲に「お直し」をやっていても、袋小路に入るだけです。

そんな中で、重要になってくるポイントが「一緒に切磋琢磨できる仲間」
私自身、Apprenticeの時代に、同期と自主的に勉強会を開くことで、なかなかクリアできなかったOrdをクリアすることができました。

同様に、子ども達も、同じ公文の教室に通う、同じ小学校の仲間がいるからこそ、公文の勉強を頑張れていて、特に、上の子に関しては、昨年念願だったトロフィー(3学年先の学習を終わらせている人にだけもらえる)をもらうことができ、自信につながっています。
※トロフィーをもらうまでの過程においても、同じクラスに同じくらいの進度の友達が数名いて、お互いに切磋琢磨し合っていました。

話はそれますが、私と公文との出会いは、上の子の保育園時代に遡ります。
私自身は特に公文とは接点がないまま大人になったので、公文の良さを全く知らなかったのですが、たまたま、保育園でみんなの憧れの存在的なお友達が公文をやっており、「僕もやりたい」と上の子が言ったのがきっかけで、かれこれ3年ほど続けています。
※公文は合う・合わないがあると聞いていたので、合わなければ辞めようと思っていたのですが、たまたまうちの子には合っていたようです。

なお、「子どもに学校以外の居場所を使ってあげたかった」というのも始めた理由の1つだったりします。ちょうど年長の春から公文を始めたのですが、公文つながりの友達もできたし、学習面でも自信がつき、学校の勉強にも前向きに取り組めているようです。そういう環境を与えられたことは、親としてよかったなと思っています。

また、公文の特長は「自学自習」なのですが、基本的に先生は見守るだけなので、自分で考える癖がつきます。しかも、100点を取るまで次の教材に進めず、なかなか次の教材に進めない場合は、お直しの嵐なので、その辛さを乗り越えて、次の教材に進めた時には、本人に大きな自信がつくとともに、実力も十分ついている状態になっています。

どんなに難しい問題であっても、「先生に聞くのはダサい」と言って、なんとかして自力で問題を解こうとする子どもの姿に、私自身、見習わないと、と思う瞬間が多々あります。

今の時代、「困ったらネットで検索」で解決できることが多いからこそ、小さい頃から「考える」ということに慣れ、小学校低学年の間にそれを習慣化できたことは大きいなと思います。

困った時や壁にぶつかった時、自分で考える癖がつき、こうすればうまくいくかも!と実践する我が子を、私はとても頼もしく思うし、「自分の居場所があり、スキルも高められる環境」を、我が子に出会わせることができ、私自身もとても幸せに思っています。

私にとって、DATA Saberとの出会いも似たようなものです。

勉強には、ざっくり分けて、「合格点を取るための勉強」と「深く理解するための勉強」の二つがあると思うのですが、Apprenticeの試練のOrdで課されるのは、まさに後者の勉強だと思っています。

満点は、全て理解できていることの証明です。
大変だけど、絶対に自信につながります。

だからこそ、Ordのお直しに取り組むにあたっては、間違い探しに終始するのではなく、「果たして私は、ここで求められていることを全て理解できているのだろうか?」と自問しながら、KT動画等で知識を増やし、理解を深めていくというのが理想的な姿なのではないかなと思います。
※言葉に書くと簡単ですが、実際には、なかなか合格できない状況が続くと、精神的にかなりキツイです。

それでもなお解決できない時は、仲間の存在が助けになります。
仲間と一緒にスキルを高め合いながら、お互いに満点を取れて、Ordをクリアできると、本当に嬉しい気持ちになります。

師匠になってみて、ApprenticeにOrdの背景にあるものを説明したり、Apprenticeから質問を受けることで、まだまだ勉強が足りないなぁ、と反省することもありますが、それが、もっと勉強しよう!の原動力にもなっています。

「分かったつもり」や「まぐれ合格」が許されない、「満点」の世界。
このノックを乗り越えるからこそ、手に入れられるものが絶対あります。