言行一致で信頼を勝ち取る
DATA Saberとして真に世界をData Drivenに導いていくには、「言っていることとやっていることに矛盾が無いようにする」という心がけがとても重要です。人を導くには営業力も必要だと思いますが、信頼が基本の営業マンにとっても、言行一致は、お客様から信頼を勝ち取る上での必須条件です。
■行動が伴わない発言をしていると、信頼を勝ち取ることはできない
「口ではいいことを言っているのに、行動が伴っていない。
それでは信頼されない。」
リサーチ担当時代、上司から叱責されることが多かった私ですが、その原因は、言行不一致&有言不実行だったからでした。
■やると決めたことはやり切る
「自分の発言に責任を持ちなさい。
やると決めたことは、やり切りなさい。
そうすれば、必ず人はついてくる。」
上司からのアドバイスを受けて、心を入れ替え、
テキトーな発言はなるべくしないように心掛け、しんどくても、やると言ったことはやり切るようにしていたら、だんだんと実力もついてくるようになりました。
■欠点が足を引っ張る
「欠点が足を引っ張る。欠点に気づくことが大事。」
どんなにいい長所があっても、致命的な欠点があると、物事をうまく進めたり、相手に安心してもらったりすることは難しいと思っています。
だから、過去の出来事も含めて多角的に自分のことを見つめ、欠点に気づき、少しでも長所に昇華していくというプロセスは、とても大事な営みなのではないかな、と感じています。
誰しも自分の欠点は認めたくないですし、自分のダメな行いに対して、正論を振りかざされるのはいい気分ではないと思いますが、それでも、耳に痛い言葉ほど真摯に受け止めることが成長の糸口だと、この頃は思えるようになってきました。
■何事もプラスマイナスはゼロ
私は小学生時代、転校を3回したのですが、環境が変わるたびに、自分に対する視線や評価が変わることに、ストレスを感じていました。
特に、小6で転校した時は、たまたまクラスで一番人気の男子の隣の席になってしまい、クラスの女子全員に、嫉妬から生じる冷たい視線を浴びせられて、初めは友達作りにとても苦労しました。
それでも、たしか席替えがきっかけだったのか、なんとか、クラスの学級委員をやっている女子のグループに入り、優しい男子にも助けられて、徐々に環境になじめるようになりました。
そうやって、人間関係の築き方を実践で鍛えられた結果、私は小学生の時に「何事もプラスマイナスゼロ」ということに気づくことができ、その考えは、大人になった今も変わりません。
幼馴染がいないというのは寂しかったけれど、環境が変わる経験を何度もしたことで、思春期という重要な時期に、自分のことを多角的に知ることができたし、なにより、新しい環境に飛び込むことに必然的に慣らされた経験は、今でも財産になっています。
■不器用な人の方が伸びしろがある
失敗する人は、いつも同じところで失敗する。
でも、器用な人より不器用な人の方が伸びしろがある。
なぜならば、どうやったらうまくできるか、試行錯誤ができるから。
簡単にできてしまうと、人は成長を止めてしまう。
まずは失敗を繰り返さないようにすること。
そして、どうやったらうまくいくか、何度も試行錯誤を繰り返しなさい。
これは、私が何度も同じところで躓いていた時、尊敬するある方からいただいたアドバイスです。
このアドバイスを信じて、失敗を繰り返さないように、なんとかうまくできるようにと、頑張っていたら、ある時、その人から「上手にできるようになったね」と褒められ、自信につながりました。
■初めからできる人はいない
生まれたばかりの赤ちゃんは、首も据わっておらず、食べることもままならずで、唯一できることは、「オギャーと泣くこと」と「排泄すること」だけです。本当に何もできません。
それが、1週間たち、1か月たち、1年たつと、あっという間にできることが増えます。
なぜできるようになるのか、というと、その源泉は「目の前に広がる世界への興味」です。
生まれたばかりの赤ちゃんは、それほど視力もよくないそうです。
それが成長に伴い、視力も発達し、見える世界が広がってくると、いろんなことに興味を持ち、いろんな失敗を通じて学びながら、できることがどんどん増えていきます。
赤ちゃんは言葉を話せない。だから、行動で示すしかない。
それが、赤ちゃんの強さです。
逆に、大人は言葉を話せるがゆえに、行動で示さなくても、言葉で分かってもらえてしまう。だからこそ、言行不一致や有言不実行というものが生まれてしまいます。
■まずは行動で示す
赤ちゃんが人間の原点なら、「まずは行動で示す」というのは、人間の生まれ持っての才能なのかもしれません。
行動を伴ってこそ、言動に説得力が増します。
だから、失敗を恐れずに、行動すること。
そして、行動することで自信を得たら、それを言葉に乗せて発信すること。
その繰り返しにより、人から信頼を集め、DATA Saberとして真に世界をData Drivenに導いていくというのが実現できるのではないかなと思います。