歯車が回り出す時

黒歴史として葬りたいほど成果を出せなかった若い頃は、仕事で何をやっても、上司と噛み合わなかった。

資料を出してもやり直しの連続。

それが、場数を踏んだ今、やり直しの数が大幅に減り、一発OKをもらう機会が多くなった。

私に任せれば安心と、たくさんの人に頼ってもらえるようになり、大変だけどやりがいを感じる機会が加速度的に増えてきた。

何が目的で、何がゴールかを捉え、道筋が見えれば、自ずと最短距離で進むことができるようになる。

これがきっと、歯車の回っている状態なんだろうなと思う。

もちろん、うまくいかないこともあるけれど、先日受けたあるセミナーで、講師の人はこんなことを言っていた。

社外の活動と社内の活動は、振り子のような関係にある。どちらかで高い成果をあげていると、もう一方で成果を出せない自分が許せなくなる。そうやって意識して努力していると、自然と両方で高い成果が出せるようになる。だから、社外の活動と社内の活動の両輪を持つことは、自分自身の大きな成長につながる。

本当に、私にとって、DATA Saberへの挑戦をきっかけに足を踏み入れた、Tableauユーザー会の存在(特にTabjo)は、社内外の幅広い人脈に加え、自分自身に大きな成長をもたらしてくれた。

社外でユーザー会のイベントを運営し、意識高いメンバーから刺激を受けたり、自分自身がイベントで登壇したりしているからこそ、社内でデータドリブンを十分に起こせていない自分自身の力不足が許せない。

そんな中、先日仕事で出会った初対面のある人から、こんなことを言われた。

「あなたには人を巻き込む力を感じる。強引ではなく、優しく包むように協力を促すのが得意そう。推進リーダーとしてその力を発揮すれば、必ず組織が変わると思う」

とても嬉しかった。なぜなら、私が目指しているリーダー像そのものだったから。

自分の目指すビジョンと実際の行動が一致した時、思いの力が最大限に生かされて、思い描いた成果が出せるようになる。その成果が評価されると、周りの期待や応援の声も大きくなり、それを受けて自分自身も成長し、自分じゃないとできない領域が増えてくる。

きっと、それが本来あるべきプロの仕事。

しかも、DATA Saberはチャンピオンを育てるプログラム。そのプログラムで認定されたという事実に誇りを持ち、その名に恥じないよう、自分が目指すプロの仕事をずっとしていきたい。