見出し画像

情熱の力

先日、オンラインで、社内の新人DATA Saberのお祝い会が開催されました。私の弟子たちも参加し、Apprenticeの試練を終えての感想などを話してくれたのですが、その中で、嬉しい気づきがあったので、忘れないうちに書いておこうと思います。
※タイトル画像は、Ryota Moriさん作成の「DATA Saber Network

■弟子から教わった気づき

お祝い会の中で、弟子たちは、師匠の私に対して、こんなメッセージをくれました。

挑戦する前、繁忙な業務との両立を不安に思っていたのですが、「こうやったらいいんじゃないか」「こうすればできる」といったアドバイスを、ooiさんが丁寧にしてくれて、試練の間も、ずっと私を導いてくれたので、なんとかできる!と前向きに取り組むことができました。

挑戦前、ooiさんが、「あなたをDATA Saberにする!」と言ってくれたので、プレッシャーはあったけれど、頑張れました。

これらの言葉を聞いて、純粋に、師匠をやってよかった!と、嬉しく思うと同時に、私の初弟子のkazuyagiさんが過去に私に伝えてくれた内容(以下)と似ていたので、「あぁ、私はそうやって弟子に接しているのか」「私の言葉で、相手に前向きなパワーを与えることができるんだ!」といった気づきにもなりました。
※もともと私は、「この人をDATA Saberにしたい!」と直感的に感じた人しか弟子に取らないので、そういう意味では当然のふるまいなのかもしれないですが・・・

 今回決断する際、師匠に自分の状況を伝えたところ、なんとかならないか?を一生懸命考えて下さいました。これまでも、何度も「こういうやり方がある」「〇〇に取り組んではどうか」とアイディアを提供して下さいました。
 それだけに自分を不甲斐なく感じ、ストップの最終判断をお伝えした際はどのように反応されるのか…不安に感じていたのですが。
決断を尊重して下さっただけでなく、
「DATA Saberになることだけが取るべき道ではない」
Tableauの勉強は、こういった手段もある…と、自らが今まさに取り組んでいらっしゃることも含めてアドバイスを下さいました。
 そうだ、DATA Saberになることに固執しなくても、Tableauに関わり勉強うる方法はあると、前向きに考えることができました。

DATA Saberへの挑戦ストップを決断」(kazuyagiさんのnote)より引用

お祝い会に参加していた、師匠の師匠からも、私の情熱の力を認めていただけたので、社内のDATA Saberコミュニティの一員として、少しは役に立てていてよかった、と思いました。

■私がDATA Saberの二つ名に込めた思い

話は変わりますが、DATA Saberに認定されると、誰ともかぶっていない、二つ名を考える必要があります。

私の二つ名は「DATA Translator with Passion」
そう。DATA Saberとして、私は、”情熱”をコミットしています。

DATA Saberに挑戦することに決めた当時、「今後のキャリアでは、データも含めた技術的な言葉を、営業などの現場に分かりやすい言葉や表現で伝えられる人になりたい」と考えていた私は、当初、「DATA Translator」という二つ名を考えていたのですが、すでにこの二つ名は使われているということを師匠から聞き、悩んだ末に、「with Passion」を追加しました。

今振り返ってみると、あの時、偶然追加した、この二文字が、DATA Saberとしての私の立ち位置を決めたといっても過言ではありません。

■そもそも、DATA Saberが生まれた経緯

そして、私が魅了されている、DATA Saberという制度自体、はじまりは、KTの情熱の力がきっかけです。KTの情熱の力がなければ、ここまで大きなコミュニティ(※2022.6.11現在、DATA Saberは758名)にはならなかったのではないかと思っています。

KTは、DATA Saberが生まれたきっかけを、こんなふうに語っています。

私は2013年に日本に上陸したTableauと出会った瞬間から、Tableauが繰り出す数々の魅力的なデータビジュアライゼーションの虜になり、それ以来大好きなTableauを周囲の人に広める活動をしてきました。よく、どうしてそんなに熱中しているの?と聞かれますが、みなさんも自分が大好きな映画や趣味のことを周りの人にも素晴らしいと思ってもらいたくて、情熱的に話しますよね?それと同じです。
さらにTableauの素晴らしいところは、最初は魅力的な見た目で人を虜にしつつも、使い続けるうちに本当に大切なことに気づかせてくれることです。すなわち、データと向き合うとききちんと目的を持つこと、私たちはみな創造性豊かな存在であること、そして人と人とのつながり「コミュニティ」が文化を作り私たちの世界をより良い場所にしてくれること。これら大切なことに気づけたことは、私の人生の中で大きな糧になっています。

TableauとTableauを通して出会った人々に教えてもらったことはあまりに偉大で、私一人の身体のうちに留めておくには大きくなりすぎてしまいました。身体の中を渦巻く熱量は私の中から外へ向かって羽ばたきたがっていたのです。
私は自分の持てるすべてをなんとか誰かに伝えようとしてきました。それだけが唯一、私がTableauにできる恩返しだと信じていたからです。
その結果生まれたのが
DATA Saberです。データと向き合うために必要な基礎的な技術力と、データドリブンな世界のビジョンを持ち、コミュニティを作って実際に世界を動かしていく人を育成するプログラムです。

情熱は言葉を超え、世界へ届く」(KAORI TANAKA (KT)) より引用

■情熱は人に伝えてこそ

とはいえ、私自身が、仕事でこんなふうに情熱の力が生かせているかというと、実際には違っていて、先日、上司との面談において、上司からこんなことを言われました。

他の人にお願いしたら、もっと時間がかかるだろうな、できないだろうな、と思うような大変なことを、淡々とやってくれるので、助かっている。ただ、淡々とやり過ぎていて、傍から見ると簡単そうに見えてしまい、アピールが足りないので、そこは意識した方がいいと思う。

やっぱり、どんなに情熱をもって物事に取り組んでも、それ自体を内に秘めていたら、相手には全く伝わらなくて、評価もしてもらえません。

そういう意味で、折に触れて、どんなに情熱をもって取り組んでいるかを周りにアピールすることはとても大切で、それがないと、周りからは、淡々とやっているという風にしか受け取ってもらえないのだと、上司からのフィードバックで気づかされました。

ただ、根本的なところとして、「自分はたいしたことやっていない」「みんな優秀だなぁ」と感じてしまうことが多く、自分がやったことを、自信をもってアピールすることはとても苦手です。

だからこそ、冒頭に書いた、弟子からのメッセージは、私に自信を持たせてくれる、とても温かい言葉でした。

ただ、お祝いの会の中でも話があったのですが、「業務ではないからこそ、かけられる情熱」というものがあり、DATA Saberの活動の中で発揮できている情熱の力を、裁量に制約のある業務にも生かすというのは、結構難しかったりします。

それでも、弟子から認めてもらえた「情熱の力」を、業務でもっと生かせたら、現場の推進リーダーとしての立場上、板挟みになることが多い各種プロジェクトを、今よりもっと自信をもって進めることができるのだろうなと思います。

自分に足りないことはたくさんあって、自信をなくすことは多いですが、KTのように、情熱の力で突破できることを増やすことで自信をつけて、弟子から「あの人の弟子でよかった」と思われるような師匠になれるよう、もっと精進していきたいです。