認知症ケアの回想法画:たらいと洗濯板、ポスト、手洗い器、釣瓶井戸、バリカン、墨壺。

J1盥と洗濯板 タライと洗濯板:戦後間もない頃の子どもは、栄養不足で洗濯板のような胸をしていた。
Jポスト 赤いポスト:うらぶれた雑貨屋の店先に、ポストがぽつんと立っていた。赤とんぼがその頭にとまり、赤色を競っていた。
J手洗器 手洗い器(手水・チョウズ)?:一番下の突起を押し上げると、水が手をかすかに濡らした。その頃の細菌は、人間にやさしかったのかな・・・。コロナ君、もう少し優しくなってくれ。
J釣瓶井戸 釣瓶井戸:中を覗くと、自分の顔が暗い水面にうつる。この水は生活の命だ。そして、その周りはおばさんたちの会議場にもなった。
Kバリカン バリカン:昭和の中頃までは、ほとんどの子どもはこのバリカンで丸坊主にさせられた。切れないバリカンはとても痛くて、その上「虎刈り」という紋様に仕上がった。
K墨壷 墨壺:家を建てる現場には、威勢のいい大工さんが手際よく作業していた。 種々の大工道具は子どもにとって魅力的なものだった。その中でも、墨壺の糸は魔法の糸でもあった。壺から引き出された一本の糸は一瞬のうちに木材の面に一直線を引く。