ひとけもない野の真ん中を、たったひとりで流れる川

画像1 重いものきたないもの、  又やくざなものは底に沈めて、  粘土の川底の敷物にして、  草の細根(ほそね)の絹絲を靡かせ、枯葉をうかべ、  人けもない野のまんなかをたったひとりで  勇みはやって流れる小川を私は好きだ。(尾崎喜八 詩)