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生活保護のケースワーカーに障害者年金申請のために町一番の精神科に転院するように言われた話

 私は最初は引っ越し代を工面するために生活福祉資金貸付制度を利用するつもりでした。でも窓口の担当者がそれは一時的な困窮を解消するためのもので、私の場合は生活保護がいいと言われました。それで生活保護を申請することになりました。「この建物の一階です。」と言われてそのままエレベーターで降りてカウンターに向かいました。すごく緊張しました…。

 こわもての老人が対応してくださいました。後ろの張り紙に大声を出す方、机等物品を叩くなどして傷をつける方は退室していただきますと言った文言をかかれた張り紙がしてありました。やくざ対応ですね。

 聞き取りは一語一語区切って私が分かりやすく説明してくださいましたが怖かったです。私はへどもどしながら今までの生い立ちなどを説明していました。途中で「ひきこもりを7年間しまして…。」とお話すると、対応が変わりました。前のめりになり慎重姿勢を示されたのです。精神障害者手帳と自立支援の手帳の提出し、精神障害者雇用枠で働いていることを話ました。給与振り込みの通帳も持ってきていたので見てもらいました。

 「生活費が少し…足りませんねぇ。」と苦笑いされました。生活保護の申請手続きの書類を書いて、地区担当の人に提出する書類もいただきました。障害者年金の申請をすすめられましたが、二回行って不受理だったことをお話すると、もう一度申請するように言われました。

 「生活保護はあらゆる制度を駆使し、それでもなおかつ足りない部分を補う制度です。必要は手続きはすべてとってください。」

 一語一語区切って噛んで含めるように言われました。

 地区担当の方は後日自宅に訪問してくださいました。時間外対応で夕方の6時半ぐらいだったと思います。生い立ちを書いた紙を渡しました。母が統合失調症だったこと。父が酒乱の気がある人でビデオデッキなどを投げられるといった家庭内暴力があったことを書きました。

 担当者の方も障害者年金の申請をすすめてきました。私は今まで障害者年金は二回申請していて、どちらも不受理でした。面倒くさいなあと思いました。担当者の方はもっと大きな病院で、社会保険福祉士の指導のもと申請手続きをしてください、と言われました。

 それで、大きな病院に転院することになりました。

 転院は心苦しかったです。今までの病院は20代のころからお世話になっていたので、もう20年近くのお付き合いでした。

 先生は女性の医師で、私のことを娘のように思っていると言ってくださり、転院の説明をした時は泣かれていました。怒ってもいました。

 先生は生活保護の申請には反対で、生活保護は働いている人は受けられないと思っていたようです。私は知っていましたが…。

 いい先生でしたが、社会手続きに精通されておらず、私はここに通い続けていても駄目かもしれないと思いました。

 それでケースワーカーの人が言うとおり、社会保険福祉士のいる大きな病院に転院しました。今もそこに通っています。

 社会保険福祉士の仕事の一つに、精神障害者の困窮を解決するお仕事があります。その行政手続きの一つに障害者年金の申請があります。

 でも申請はしましたが、結局不受理でした。ケースワーカーさんは不受理の書類のコピーを取って、生活保護の継続となりました。

 もともと働いて一人暮らしをしている人は障害者年金は出ないと聞いていたので、まあ、仕方がないかな、と思います。

 私のように「働きながら生活保護が受けられるということを知らなかった。」という医師のもとへ通われている方、何か治療や指導に不十分があるかもしれません。

 長く困窮状態を抱える方は、一度社会保険福祉士のいる大きな病院に相談してみてください。生活保護の申請がスムーズかもしれません。ホームヘルパーの付き添いで申請などもできます。窓口が怖ければヘルパーさんに付き添いをお願いしてみてください。

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