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私とテレビ

私が産まれた頃からやっとテレビが家庭に入って来たのです。最初のテレビで放送されていたマンガは手塚治虫の鉄腕アトムでした。それから鉄人28号や宇宙少年ソランや、たくさんのマンガが放送されました。外国のドラマも放送されて一番覚えているのが刑事コロンボです。
小学校時代にウルトラマンシリーズが始まったのです。私がウルトラシリーズで覚えているのは、ウルトラセブンと帰ってきたウルトラマンなのです。
内容は覚えてないけどね。私は障碍児だったので、外に遊びに行くことが出来なかったから、友達がいなかったのです。普通の子供達は自分で外に行って、仲間を作って遊ぶことをしていました。私は自分で外に出られないから、仲間を作って遊ぶことが出来なかったのです。だから家で遊んでいたのです。テレビは唯一私の友達でした。朝起きて夜寝るまでずっとテレビを見ていたからテレビの番組を全部覚えていました。プロレス中継を見ることが楽しみでした。
私の子供の頃は金曜日の夜8時にプロレス中継がありました。テレビの前で観ていた記憶があります。

テレビで可愛い女の子や男前の男の子が出ていて、楽しく歌ったり、踊ったりしていました。アイドルという人達が初めて出てきたのでした。一番印象にあるのは男のアイドルは西城秀樹や野口五郎です。女のアイドルは桜田淳子や山口百恵です。私とあまり変わらない歳だったので。身近な人がテレビで活躍しているようでした。今もたまに名前を観たり聞いたりすればあの頃の事が帰ってきます。中学生の頃から民放のテレビ局二つになって、番組の数も増えたので嬉しかったです。
深夜枠の番組を観たいけれど観られなかったのです。その番組は夜の11時30分頃から始まるのです。実を言うと大人の男の番組でした。その番組の中でいつも水着姿の女性やミニスカの女性がダンスをしていたのです。その番組は1時間番組だったので、観たいけれどいつも観られなかったのです。いつも私の傍には母がいたのでそんな遅くまで起きていられなかったのです。 

ドラマで「時間ですよ」と言う番組があって銭湯の設定だから女湯が映っていたので観ていました。昭和のテレビは夜の番組は男性がターゲットだったと思います。朝から昼の4時までは主婦がターゲットだったと思います。時間帯によってターゲットを変えていたと思います。
NHKは本当に硬い番組が多かったので嫌いでした。でも人形劇を観ていました。その時間帯は民放ではニュースの時間だったので面白くなかったので観ただけです。NHKは子供向けの番組も硬い番組が多かったのです。
ロンパールームと言う子供向け番組が民放であって観ていました。それは面白かったのです。そのCMでケロヨ~ンと言うぬいぐるみがあって子供達に人気がありました。私はそれよりゲゲゲの鬼太郎が好きでした。みんなが好きな物は嫌いでした。子供の頃からひねくれていたのでした。
ひねくれキャラは「あしたのジョー」の主人公でした。その主人公は孤児院を脱走を繰り返して家族もくそも無く孤独だったのです。あるきっかけでボクシングをするようになって、色んな人との付き合いの中で人間らしい温もりや優しさを感じてボクシングの世界チャンピオンに挑戦して、試合が激しかったので「燃え尽きた」と言ってリングで死んでいくのがラストでした。
マンガとテレビで私は生きてきたと過言じゃないのです。

                            大橋邦男





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